2018年7月17日 (火)

クロシジミ

クロシジミ
関東甲信越地方のクロシジミは発生地が大半局地的のため、どこも個体数が激減している。これはあきらかに採集圧と思われる。クロシジミは破損個体など末期に産卵活動をするため、採集時に比較的穏やかに飛翔し、すぐ近くの草花に静止するため容易にネットインできることから、産卵前の♀は大半採集されてしまう。最近はクロシジミ初めてという採集者も多く、ネットインした個体の鮮度を確認することもなく、破損個体でも採り入れをしてしまう。私は関東甲信越のクロシジミ生息地は大半把握しているがマップ記載地を始め大半の生息地は個体数が激減している。生息地へのススキの侵入、林道沿いなどでは極端な草刈り、林道の舗装化てクロオオアリの巣の破壊なども考えられるが、環境の変わらない生息地でも激減しているのは採集圧としか私には考えられない。大半の生息地が局地的なことから採集を1年間隔にするなどの採集計画も必要なのではと考えられる。現に個体数が激減し、採集者が訪れなくなった生息地では個体数が増えている生息地もみられる。

2018年7月 9日 (月)

キリシマミドリシジミ

キリシマミドリシジミ
関東周辺での採集地は神奈川県や静岡県が代表的であり、両地域さとも発生初期の状況。比較的ダラダラ発生の傾向が強く、8月中旬まで採集可能であるが新鮮個体を求めるにはやはり7月下旬までが狙い目である。生息地としての採集地としては神奈川県丹沢、神奈川県沼津市愛鷹山麓、長泉町東野などが狙い目であり、日中活発に活動し、テリトリー範囲は他のゼフ類とは異なり、沢筋などでは広範囲に行き来する。採集方法としてはテリトリーの静止場所狙いか植樹であるアカガシなどの枝先からの叩きだしであるが、アカガシは樹高であり、9m以上の長竿がないと難しい。生息地内には背丈の低い植樹が希にありこのような樹や下草近くまで舞い降りる場所もあるので、生息地内での環境の見極めが採集成果を左右する。ピンポイントを把握していない場合の叩きだし採集の場合はふたりで組み、長竿で叩く人、枝先に飛び出した個体をネットインする人と役割分担での採集は効果的である。

2018年7月 6日 (金)

クロシジミ

クロシジミ
関東甲信越ではクロシジミの発生が末期になっている生息地。まだ発生が始まらない生息地。始まっている生息地など様々であるが、本格的発生はこれから。山梨県には本栖高原など8産地。静岡県にはたぬき湖を始め11産地。新潟県は奥只見湖を始め13産地。長野県は栂池など3産地。茨城県に2産地などの生息地が点在している。クロシジミは生息地によりカシワや松、時にはススキやイタドリなど下草がホストの生息地も点在している。朝方はヒメジュオンなどに吸蜜に飛来している多くの個体がみられるが、その後は林縁の草地に♀は大半みられるが、♂は草地脇の樹木の枝先に静止し、3時前後になると、樹木の冠部などで活発にテリトリー活動を始める。大半の生息地は個体変異が少ないが、新潟県や山梨県、静岡県には白化型や黒化型、♀の翅の表面に青鱗が出現する個体など個体変異の多い生息地も点在している。

2018年7月 3日 (火)

フジミドリシジミ

フジミドリシジミ
長野県、福島県などでフジミドリシジミの発生がはじまっている。フジミドリシジミはオオゴマシジミ採集時などに希に出会い、1匹程度は採集できることはあるが、狙って複数の個体を採集することは難しい。局地的で採集時間が絞られ、さらに天候が大半を左右する。フジミドリシジミはブナ林の冠部を活動場所とし、吸蜜活動をすることもなく、冠部の水分を吸水するのみである。採集はブナ林に沿っている林道沿いが大半をしめるが、基本的に朝陽が当たる場所である。この種の採集は晴れた日が採集日和であるが、前日も晴れていることが条件付きであり、前日雨降りだと冠部に水分があり採集日には下草には降りてこない。今年は暑い日が続いているため昼夜の温度差か少なく、夜露が下草に全くみられず前日、採集日と晴れていても下草に降りていない状況である。こんな時には下草に降りようと準備のため下枝まで降りている個体を叩きだし採集しか方法は見当たらない。現在長野県栄村秋山郷、野々海峠、関田峠、福島県檜枝岐村、柳津町大谷峠など多くの生息地で発生が始まっているが、何れも局地的である。ミヤマシロチョウやミヤマモンキなど夏場の蝶も末期と高標高に生息する種類も発生は早く、空梅雨のため各種発生の早かった春先から梅雨明けで通年発生に戻ることもなく、春先同様発生の早い種類と通年の発生状況に戻っている種類、生息地と相変わらず発生時期が把握できない状況で難しい採集を余儀なくされている。

アオバセセリ&スミナガシ

7月下旬から8月に活発に活動するアオバセセリやスミナガシ。朝方ヤマイモ類の花に集まり吸蜜し、3時前後から樹木の枝先で占有活動をするアオバセセリ。日中樹木の空間を飛び交い樹液に集まるスマナガシ。しかし、これらの個体は羽化後時間が経過した個体群であり、縁毛がなかったりと新鮮個体は望めない。アオバセセリは羽化後3日前後、スミナガシは羽化後4日前後は吸蜜、吸汁せず吸水たけであり、活動も早朝のみである。アオバセセリは夜が明けてくる4時頃林道沿いの駐車スペ―スほどの空間などを探し求めて地面スレスレを素早く飛翔し、湿気のある地面へと。この飛翔時、離れていたら薄暗い林内では目視することは不可能で、間近にこないと個体を確認することはできない。アオバセセリの活動範囲内の林道などで湿気のある空間を事前に探し、このような場所で待機。林道を左右に小刻みに飛翔してきた個体は空間に来ると旋回しながら吸水場所を探し求める。この時の為にティッシュを小さく丸め、ボカリスエットなどを湿らせておくと効果的なトラップとなり、薄暗いなかで素早く旋回する個体の静止場所を見極めるのには必要なトラップである。このトラップなどに吸水活動に飛来する時間は場所にもよるが大半4時半、長い場所でも5時前までの短時間である。夜が明け、明るさを増した5時判前後になるとこの場所の主なスミナガシに代わる。スミナガシもアオバセセリ同様に羽化直後の個体は早朝の吸水活動のみであり、スミナガシの飛来時間は大半6時判前後には終了してしまう。アオバセセリ、スミナガシともに羽化後時間の経過していない個体群であり、この早朝行動する個体は本当の意味の完全個体であり、この個体を目にすると、日中採集している個体とは比べ物にならないほどの新鮮個体である。夜明け前、薄暗い林内、林道で椅子に座り飛来個体を待つ姿を地元の人が見たら、異常な不信感、さらには奇怪にさえ見られるだろうが、採集意欲に満ちた本人はひたすら集中し、飛来個体を待ち続けるのみである。この早朝の採集は当日いきなりでは無理があり、事前に環境などの下調べは必要であるが、この早朝の個体をみたら日中での個体を採集をするきにはならないほどの綺麗な個体であり、病み付きになるだろう。

2018年6月29日 (金)

ウラキンシジミ

この種は広範囲に生息地が点在しているが、裏面か明るく、表面にも赤班が出現する陸中タイプ。この個体群に類似する新潟県の日本海側生息地、福島県檜枝岐村などの個体群は大型で翅表面にも赤班が出現する見応えのある地域である。以前茅野市や原村などに多産地があり、容易に採集できたが、この地域は野球のバットの材料であるアオタモなどトネリコがあちこちに植えられていたためであるが需要減で大半のトネリコが根こそぎ削除されてしまい、狙って多くの採集は難しくなってしまった。新潟県ではチョウセンアカシジミ生息地にウラキンシジミが混成していると両種を狙って採集に出向く方も見受けられるが、チョウセンアカシジミの生息地が多数点在する長岡市などでは、採れても2~30対1くらいとウラギンシジミは少なくこの地域で両種の比率が対等に生息している産地は1ヶ所のみである。両種の比率は日本海に近くなるにしてがってウラキンシジミの比率が高くなる。ウラキンシジミの活動時間帯はその日の天候にもよるが、晴天なら3時すぎから夕方に活発に樹木な冠部周辺を飛び交い、最近は目にすることはなくなったが、以前茅野市などでまるでムクドリが夕方群れて飛び、空に帯ができるような光景を、ウラキンシジミが同様に物凄い個体数で帯を作って飛翔する様を何度かはみたことがある。最近はなかなか狙って多くの個体の採集が難しくなったが、ゼフの叩きだし採集時にはあちこちで飛び出すことがある。

2018年6月20日 (水)

キマダラルリツバメ

キマダラルリツバメ
福島県各地のキマダラルリツバメは、最高温度17℃という日が何日も続き、さらに雨が降らないという天候で目安となる栗の花がまだ未開化。 18日19日と 喜多方市、会津坂下町、柳津町、金山町、三島町など監察地域を含め調査してきましたが、発生しているのは局地的にわずか2産地内の部分的らのみと遅れぎみです。生息地の植物の成育状況から狙い目は月末かと思われます。キマタラルリツバメは占有活動を始める1時間前後前から、占有活動場所周囲の背丈の高い下草、樹木の下枝の葉先などに降りて占有活動開始のタイミングンを見計らっています。このような占有活動場所近くへの飛来は穏やかで目に入れば容易にネットインできます。しかし、このような占有活動の時間前に周囲の樹木の枝先などを叩くと飛び散ってしまい占有活動も張らなくなることが多いので注意してください。晴れ、曇りの日には活動する時間がその日により異なり、見極めが難しいですが間違いなく占有活動は行います。また、小雨模様など多少の雨模様の日でも活動はしますが、占有活動ではなく、ヤマウド畑やジャガイモ畑、ゼンマイ畑なと比較的葉先の背丈がそろった場所を好み、複数の個体、時にはものすごい数の個体が集まり、乱れ飛ぶように追尾活動や占有活動をするのでもなく飛び交う状況を目にすることもあります。このような活動は生息地内であちこちで占有活動をするのではなく、1ヶ所のみに集まっての行動です。福島県各地は来週から、長野県大桑村は7月に入ってからと狙い目です。キマダラルリツバメ生息地は比較的脳耕地周辺に多く、農地への踏み込み、農道への駐車などには十分な配慮が必要です。

2018年6月19日 (火)

6月度懇親会のお知らせ

21日木曜日は6月の懇親会開催日です。キマダラルリツバメ、ゼフィルスほかの最新発生状況や初夏に発生するオオイチモンジなど各種の発生地、発生時期などの情報も提供。発生時期をつかむのが難しく今シ―ズン、的確に発生地、発生時期を把握してより成果をあげるためにもぜひ参加ください。6時より随時ご来店可能。会費 6000円。バイキングで食べ放題、飲み放題。お会いできることを楽しみにお待ちしています。お問い合わせなどは090*9209*6702 柿澤まで。

2018年6月15日 (金)

採集情報

採集情報
秋山郷のミヤマカラスアゲハ、山梨県のアサマシジミ、新潟県のチョウセンアカシジミなどは今週末が終盤も生息地によっては新鮮個体も狙える。群馬県のアサマシジミ、新潟県のウラクロシジミなどは今週末から最盛期。福島県磐梯山のゼフィルス、キマダラルリツバメ、新潟県奥只見の黒いフタスジチョウや静岡県のヒサマツミドリシジミなどは今週発生初期。今シ=ズンまだ各種発生は早い状況が続いている。今年は長野県のベニモンカラスシジミ、山梨県、新潟県のクモマツマキチョウ、秋山郷のミヤマカラスアゲハなどは好調個体数は多く、山梨県や群馬県各地のアサマシジミはマップ記載地はことごとく徹底的な幼虫採集がされ、全滅を危惧されるような状況で、新潟県のオオルリシジミ同様にこの節度のない状況が続くようならアサマシジミもマップ記載をやめなければと考えている。山梨県にはマップに記載してない生息地もまだ多数あり、知られていない生息地では当然幼虫採集もされていないため局地的で狭い生息地でも容易に二桁採集は可能である。これから本格的な発生を迎える山梨県、新潟県、福島県、栃木県、静岡県などのゼフィルス、オオムラサキ、クロシジミなどは各地に生息地が点在し、何処で何を狙うかは個人の好みである。私は新潟県、長野県、福島県のキマダラルリツバメ採集が当面の採集計画。21日木曜日は6月の懇親会開催日で、発生状況など最新情報も提供しているので時間がある方はぜりお立ち寄りください。当店は基本的に採集シ―ズン中は水曜日の夜、第3木曜日のみの開店も、採集に行っていない日は比較的店に昼頃からいることも多く、立ち寄られる方は携帯にて確認してください。

2018年5月31日 (木)

キマダラルリツバメ

キマダラルリツバメ
キマダラルリツバメ
6月の声を聞くと一気に発生が始まり採集狙い種の選択も難しくなる。アサマシジミ、チョウセンアカシジミ、キマダラルリツバメ、各種ゼフィルス、黒いフタスジチョウ、オオムラサキなどのほかまだこれから最盛期を迎える生息地があるギフチョウ、クモマツマキチョウ、ミヤマカラスアゲハ、真っ黒いウスバシロチョウなどもある。春先から発生の早かった状況も梅雨入りから梅雨明けには通年の発生状況に戻ると思われる。私は6月になるとミヤマカラスアゲハツアー、真っ黒いウスバシロチョウツアー、チョウセンアカシジミツアーなどの合間をぬって中旬からキマダラルリツバメ採集に追われる日々となる。長野県飯田市、新潟県長岡市、津南町、福島県喜多方市を始め福島県には市町村に多くの生息地が点在し、稀少生息地回りとなる。キマダラルリツバメの採集法はホストの樹の枝先からの叩きだしもあるが、私は叩きだし採集はあまり行わず、吸蜜個体や占有活動を狙っての採集が主である。吸蜜個体はヒメジュオン、ドクダミ、オカトラノオウなどが主流であり、これらの花が密集して自生している端に咲いている花が狙い目である。端に自生している花は前方に空間があることが最低条件であり、飛来した個体はこのような花に飛来し、静止した瞬間に180度旋回して飛来した空間の方に向きを変えてから吸蜜活動へと移る。このように飛来している花からの採集時の採集は無造作にネットを振らず、多少下方から軽く振る。力強く花ごとネットインしている人を見受けるが、飛来した花には次の個体が飛来する可能性が高く、花を傷つけないで残すのがベストである。占有活動時、ある程度の飛翔コ―スがあることから空中戦でネットインを狙う人もいるが、振り逃がしを繰り返していると、周辺樹木の枝先などに静止している個体は、ネットインを免れた個体の異常な飛びかたに危険を感じ、次々に飛来し占有活動をしていた場所に飛来しなくなる。占有活動時にはほとんどの個体は静止するので慌てることなく、静止後翅を開くのを確認してからネットインする。この占有活動時間帯には♀が吸蜜活動することが多く、また行き来せず直線的に飛翔している個体も♀である。キマダラルリツバメの生息地は比較的休耕地や農耕地周辺に多く、農作業をする地元の方々に必ず挨拶し、迷惑をかけないように十分な配慮は必要である。

«発生状況