2019年9月 7日 (土)

採集・観察マップ2020年新刊

2020年度新刊 関東甲信越の蝶採集・観察マップ Vol.27 採集ポイント30産地。観察・撮影ピンポイント10産地。採集飼料編。全記載生息地50産地。予約販売受付開始。早期予約購入者40人には選択希望マップ1産地を進呈。記載内容 ギフチョウ=長野県栄村/秋山郷 10産地。ギフチョウ=新潟県大杉新田。ギフチョウ・イエローバンド=長野県開田村。ギフチョウ=新潟県五泉市。ヒメギフチョウ=山梨県韮崎市。ヒメギフチョウ=山梨市北杜市。ミヤマカラスアゲハ=山梨県甲州市。カラスアゲハ=千葉県君津市。ミドリシジミ♂埼玉県さいたま市。ムモンアカシジミ・山梨県富士吉田市。オオゴマシジミ=福島県檜枝岐村。オオゴマシジミ=新潟県魚沼市。オオゴマシジミ=岐阜県上宝村。クロシジミ=山梨県富士吉田市。キマダラルリツバメ[観察]=福島県三島町。キマダラルリツバメ=長野県上松町。ウラミスシジミ=福島県猪苗代町。シルビアシジミ=千葉県鴨川市。アイノミドリシジミ=山梨県甲州市。キベリタテハ・スミナガシ=長野県飯田市。キベリタテハ=長野県茅野市。オオイチモンジ=岐阜県高山市。スミナガシ=山梨県甲州市。コヒョウモンモドキ=長野県安曇村。オオヒカゲ・ミドリシジミ=栃木県真岡市。ツマジロウラジャノメ=長野県飯田市。クモマベニヒカゲ=岐阜県上宝村。クロコノマチョウ=静岡県松崎町。スジグロ・ヘリグロ・ホシチャバネセセリ=群馬県榛名町。 観察[条例での採集禁止地域]・撮影ピンポイント=オオイチモンジ=長野県茅野市。クモマツマキチョウ=長野県伊那市。オオルリシジミ=長野県東御市。オオルリシジミ=長野県堀金村。キマダラルリツバメ=福島県三島町。キマダラルリツバメ=福島県西会津町。ミヤマモンキチョウ=群馬県草津町。クロシジミ=静岡県富士宮市。ベニヒカゲ=長野県佐久市。クモマベニヒカゲ=長野県茅野市。採集飼料編 含み全100~120頁。定価=10000円[消費税、送料含む] 先着予約購入者40名様には下記マップより1種類マップを進呈。 オオムラサキ=福島県柳津町。ミヤマカラスアゲハ=新潟県津南町。ルーミスシジミ・ムラサキツバメ=千葉県鴨川市。キマダラルリツバメ[観察]=山梨県上野原。大型ウラナミアカシジミ=新潟県見附市。ウラジャノメ[阿武隈亜種]=福島県いわき市。チョウセンアカシジミ=新潟県長岡市。オオゴマシジミ=長野県松本市。アサマシジミ=群馬県高山村。サツマシジミ=静岡県藤枝市。購入方法=郵便振替 00130:8;705787 蝶屋 柿澤清美。振り替え用紙備考欄にプレゼント希望種名を明記してください。

2019年9月 4日 (水)

シルビアシジミ

最近多産地での個体数が激減傾向にあるこの種は、人為的な要素も多く見受けられる。代表的な生息地が鬼怒川流域である。保護活動とう名目で流域広範囲に自生していたが食草であるミヤコグサを1地点に移植し、その場所で集中的に保護をしようとした。結果がでたのはわずか2~3年。移植されたミヤコグサはそのまま放置され全て枯れ果てた。当然河原に生息していたシルビアシジミもミヤコグサが無いため大半の生息地が消滅。残されたのはさくら市の採集禁止の条例だけである。それでもシロツメグサを食している1地域では個体数は少ないものの生息は確認できる。同じ河原で生息してたいる宇都宮市は地域指定での保護であるが、地域内は採集者が入らなくなったことによりススキが群生、さらにクズが覆い食草であるミヤコグザやシロツメグサなども自生できなくなり生息地としては消滅してしまう。現在鬼怒川流域での生息地は4ヶ所。山梨県に2ヶ所、静岡県に2ヶ所、神奈川県に2ヶ所、千葉県には鴨川市、南房総市、館山市などに多くの生息地が点在し12ヶ所。この種は草地より地面が露出したような河原や土手近くの農道などの地面が露出している場所を好んで活動場所としている。飛翔活動は極めて敏速で、地面スレスレを左右に小刻みに飛びながらほとんど静止することもなく飛び続ける。同じ生息地にはヤマトシジミやツバメシジミなども生息し紛らわしいが、この2種は比較的シルビアシジミより穏やかに飛びすぐ静止する。
慣れると飛翔方法で見極めがつけくが、見極めがつかない時は地面スレスレに左右を往き来しながら素早く飛ぶ小型のシジミを探し、ネットインすれば可能性が高い。また、千葉県各地、特に県道89沿いに点在する生息地ではシルビアシジミとヤマトシジミのハイブリットも出現するので要注意である。このハイブリッドはタイプが2タイプあり、翅形がヤマトシジミでありながら色彩、班紋はシルビアシジミ。また、翅は細くシルビアシジミでありながら色彩はヤマトシジミで班紋はヤマトシジミとシルビアシジミの2タイプがある。飛翔活動は本物のシルビアシジミより多少穏やかではあるが、シルビアシジミ同様に静止することは希で小刻みに飛び続ける傾向が強い。いずれにしても型は小型であることから、一見ヤマトシジミのように見えても必ずネットインして確認する価値はある。シルビアシジミは周期は判明できないが、千葉県の生息地では大当たりする年があり、このような年には、通常2~5匹程度しか採集できない生息地で30匹~50匹と、飛翔活動している個体は大半シルビアシジミという年がある。

2019年9月 1日 (日)

ルーミスシジミ採集ツアー

8月31日~9月1日はルーミスシジミ採集ツアーを開催した。この種の採集は初めてという3人を含め参加者7名でのツアーであった。土曜日は私が毎年ツアーを開催している君津市。車を停めてわすか20m辺りから個体がみられるという秘蔵ポイント。勿論他の採集者は誰もいない。晴天なら採る人は50匹以上という好ポイントで、初参加者でも容易に二桁はという生息地である。車を停めてわずか20m辺りで初ルーミスの参加者がネットイン。土曜日は午前中晴れたり曇ったりという天気、さらに前日が1日雨降りで暑くならず、高所枝先を飛び交う個体は多いもののなかなか下に降りてこない。それでも枝先を叩いたりしながら70匹前後は採集。2日目は早朝から雲ひとつない晴天に恵まれ絶好のルーミス日和。朝ルーミス初採集の2人が合流して総勢9名。この日は足場の悪い沢歩きではなく、沢に並行している長い林道での採集である。二日とも足を負傷して靴の履けない私は車を停めた場所で採集地の説明や個体数の多いポイントなどを説明し、入口付近で待機。採集地の中では店のスタッフである小林が採集案内。参加者は遠方、新潟などからの参加者などもいたため、帰りの道路の渋滞なともあり昼までで終了。短時間の採集であったが暑いなかでの採集で大半の参加者が二桁採集。ト―タル90匹ほどのネットインに皆満足。

2019年8月30日 (金)

小型化する蝶

温暖化対策サミットやバリ協定などで世界的に問題になっている温暖化。我々蝶マニアが感じる温暖化と言えば何種類かの北上が極端に進んでいるということか。しかし、温暖化の1番の影響は各種の小型化である。蝶を始め昆虫類の大型化、小型化は幼虫の大きさによるもので、幼虫期間が長く、幼虫が沢山の餌を食べ大きな幼虫になれば大型の成虫が生まれるが、逆に短時間でサナギになってしまうと小型の成虫が羽化してしまう。温暖化の影響で各種の幼虫は一気に餌を食し、大半の種類の幼虫が以前に比べて幼虫期間が短く以前より小さい幼虫のままサナギになってしまう。特に春先から初夏に活動、蛹化する種類はこの傾向が強く、代表的な蝶がオオムラサキである。極端に言えば以前の個体は現在の♂が現在の♀くらいの大きさがあったほど大型であった。この個体の大きさについては同一種、同一地域でも極端に大きな個体、小さな個体などの個体差がみられる。ゴマシジミ、オオゴマシジミなどアリと共生する種類はアリの巣の大きさによるもので、ギフチョウなどはカンアオイの株を探し求めて移動するが探しきれず1齡早く蛹化してしまう小型。また、豪雪地帯ではギフチョウの発生とカンアオイ類の発芽の時期が合わず、なかには古葉に産卵し、蛹化前の終齢幼虫が1番栄養のある新芽を食べることにより大型化する。オオイチモンジなどは幼虫の生息する環境、陽当たりの良い場所、沢周辺の涼しい場所などによることが大きな影響を与える。ほかにも幾つかの要素があるだろうが、種全体が小型化するのは温暖化による幼虫期間の短縮化である。

2019年8月28日 (水)

クロコノマチョウ

以前はクロコノマチョウと言えば最短でも静岡県まで行かないと生息地がなかった。それが最近では東京から山梨県や埼玉県、千葉県、長野県でも見られるほど北上が進んでいる。特に千葉県ではルーミスシジミ採集のついでにネットインできるほど個体数も多い。最近はこの種の採集にわざわざ出向く人が少なくなった。クロコノマチョウ単独種の採集ではなく、ルーミスシジミ採集のついでに、または、この種の多産地が点在する静岡県藤枝市周辺ではサツマシジミ採集地の周辺にクロコノマチョウの生息地も点在することから複数種類採集の1種類となっている。クロコノマチョウは個体変異も多く、特に秋に発生する最終化はこの傾向が著しい。さらに地域変異も激しく、通常山岳地帯の生息地などでは変異がある程度一定化しているが、生息地が海岸線沿いなどでは極端に裏面が赤色化する個体など変異が複雑である。クロコノマチョウの食草であるジュズダマは比較的山里や林縁などに群生することが多く、発生前や発生初期にこのような群生地を探すと容易に幼虫や蛹を見いだすことができる。幼虫採集をするのも構わないが、蛹が多数あれば蛹採集をするだろう。蛹はジュズダマの葉の表に新緑の綺麗な形でぶらさがっているので複数の蛹はすぐ見いだせる。ただこの蛹採集時に気をつけなければならないのは、羽化近く、黒色に変色が進んでいる蛹である。クロコノマチョウをはじめ、オオヒカゲなども同様に振動に異常に敏感で、このような羽化近くに進行した蛹は持ち帰る車の振動で大半死んでしまう。蛹採集は綺麗な新緑の蛹のみにするのが賢明である。成虫採集は食草群生地周辺の山際の多少の空間のある荒れ地や、農道沿いの林縁空間などに移動して活動していることが多い。こんな場所を歩くと、驚いた個体は大半山の斜面の林内などに飛び込んでしまい、ネットインできる範囲に静止する個体はごくわずかである。オオヒカゲにしても、このクロコノマチョウにしても習性が酷似していることから採集方法も似たものがあり、多少空間のある林縁や荒れ地に飛び出して活動している個体は、普通に歩きながの採集では大半の個体が林内などに飛び込んでしまい、ネットインが難しくなる。ということは逆に山里の斜面や林内を探索する時、多少歩きずらいが、斜面の林内や個体が逃げ込むようなブッシュまでいかなくても、小木が密生しているような中を歩き空間側に追い出すとネットインの確立が高くなり成果があがる。ブッシュや斜面を歩くのはという方は生息活動範囲内をとにかく静かにゆっくり歩くことである。9月下旬か10月初旬に発生する個体群は個体変異が著しく、ぜひチャレンジしてみたい。蝶屋主催のクロコノマチョウ採集ツアーは9月27日~28日の1泊2日。開催地は西伊豆の松崎町。参加費=35000円。副産物=稀にウスイロコノマチョウ、モンキアゲハ、カラスアゲハ、ウラギンシジミほか。ホテルでゆっくり温泉で身体を休め、旬な海産物を堪能できます。参加希望者はホテルの予約の都合がありますのでなるべくお早めにご連絡ください。090-9209-6702柿澤まで。

2019年8月23日 (金)

マレーシア・ランカウイ島採集ツアー

蝶屋では毎年恒例のランカウイ島採集ツアーを下記要項にて開催しております。ランカウイ島は小さいながら生息種類は560種を越す蝶天国の島です。治安もよく、ご夫婦でもご家族でも安心して採集のできる島です。ツアー開催予定は10月5日から14日。採集日数8日間。参加費380000円。12月28日から1月5日。採集日数7日間。参加費400000円。1月1日から12日。採集日数10日間。参加費420000円。全てのツアー開催の航空券の発券が始まっていますので参加希望者は早めにご連絡ください。ご家族、ご夫婦の参加は割り引きがありますのでお問い合わせください。案内は島を熟知している柿澤です。お問い合わせは090-9209-6702 柿澤まで。

ルーミスシジミ

千葉県の清澄山山麓に生息するルーミスシジミは、過去の調査により私が把握している範囲でも清澄山が存在する鴨川市のほか君津市、大多喜村、などにも生息地が点在し、比較的広範囲に生息している。
ルーミスシジミは成虫越冬したあと産卵し、1化は6月下旬から7月初旬に羽化するが、発生後は直後に沢筋などに移動することなく梅雨が明け、暑くなる7月下旬から移動を始める個体もいるが、この時期には大半の個体は発生木から離れない。本格的に移動を始めるのは8月中旬以降である。沢筋に移動するのは他地域に比べて沢水で涼しいためであるが、年によっては雨量が少なく、沢の水の流れがなく温水状態の溜まり水となっていることもあり、このような状況では涼しいどころか逆に沢筋が温水で暖まってしまっていることさえあり、基本的に沢の水が流れていることが条件となる。最高の採集日は暑いほどの晴天無風であり、このような日には沢の河原の地面に降りている個体、地面周辺の下草に静しする個体など大半の個体が地面近くに降り、短い竿で十分満足できる採集ができる。沢と並行する林道では直射日光が当たる場所ではなく、木漏れ日が差し込む程度の木陰が狙い目である。ツアーでの参加者を含め、個人的な案内などでも採集者を見ていると、基本的に歩き方が早く、陽当たりのよい場所での探索が多く見受けられる。樹木の枝葉などに覆われ、暗い林道の範囲は個体を探すことなく歩いても構わないが、その他の範囲での採集はただ枝先を長竿で叩きながら、飛び出し個体を探すのではなく、まずゆっくり歩きながら目で探すことである。林道では斜面に生える下草や低木の枝先など。静止する個体は翅を閉じているため、裏面はし白く、緑色の葉などに静止している個体はゆっくり歩いていれば目に飛び込んでくる。目で探すとき、目線は地面近くから背丈程度前後の下草、下枝、林道と河原に多少の差がある場合は、時には林道から河原の土手や岩場などに生える下草まで見下ろすような幅広い観察が必要である。静止している個体を見つけたらすぐネットを振るのではなく、周囲に静止している個体がいないかを確認。 周囲に他の個体が静止していなければそのままネットインするが、周囲に他の個体が静止している場合は近くに静止し、可能なら一網で2匹をネットイン。多少離れている場合はなるべく穏やかにネットを振り、近くに静止している個体を驚かさないようにネットインを試みてももう1匹は飛び出してしまう。この時、ネットを振った瞬間には視線は静止する個体に。このタイミングだと飛び出した個体は比較的穏やかに飛翔、近くに静止するのを見極めて、先にネットインした個体を取り出すが、私は1匹入ったままのネットで2匹めをネットインする。採集時に他の採集者を見ていると、なんで❗というほどネットを強振している人が多い。ルーミスシジミは物音なとで驚ろいて飛び出してもすぐ静止する程度で、慌ててネットを振ることはなく、静止した個体を軽くネットイン。中には飛び出した個体に空調戦でのネットインを狙う人も見受けが、このような人は大半ネットを思い切り振り、不規則に飛ぶ個体は意外なほどネットインが難しいため、何度もネットを振り、結果的に振り逃がしてしまうことが多い。この逃げ延びた個体は大半行き先が分からないほどの距離に飛び見失ってしまう。さらに周辺に静止していた個体さえも驚いて飛び去ってしまう。暑い日の採集はゆっくり歩き、まず目でさがす。穏やかにネットを振るという基本を忘れずに。余り暑くなく、下草などに降りていない日は叩き出しになるが、ルーミスシジミは叩き出されると比較的平均移動か高所への移動個体が多いので、長竿を一段低くして穏やかに枝先を叩く。この一段低くしていることにより、多少高い位置に静止した個体も伸ばせばネットインの確立が高いからである。このような叩き出し採集の場合は陽当たりの良い枝先が狙い目である。今年は暑く、すでに採集可能な時期であるが、本格的な狙い目は8月下旬。蝶屋開催のルーミスシジミ採集ツアーは8月31日~9月1日の1泊2日。まだ参加可能です。参加申し込みやお問い合わせは柿澤まで。090-9209-6702 余り歩くこともなく、二桁採集は容易な生息地での開催です。ヒル対策としては長靴の上部にガムテ―プを巻き、そこに塩を付けると。または、ヒルノックなど市販されている薬も効果的です。

2019年8月21日 (水)

キベリタテハ

数年以上不作が続いたキベリタテハ。好生息地、埼玉県三国峠、群馬県紺六峠、長野県秋山郷、しらびそ峠、入笠山、山梨県大菩薩山系、市ノ瀬高原、大河原峠などに代表される多産地のほか、標高1300m前後の林道では大半採集できたキベリカテハであった。キベリタテハは本来5~7年周期で発生個体数の増減を繰り返し、全く見られないような個体数の少ない年は合間の1年ほどであり、この翌年から個体数を増やしながら3~4年後には最多個体数の年を迎え、その翌年からまた個体数を減らしながら全くみられない年への繰り返しである。この発生周期は生息地により異なることはあるが、狙えば何処かの生息地での採集が可能な状況であった。キベリタテハは標高1000m前後で羽化、発生後は徐々に涼しい高地に標高を上げ、大半1300m~1500m。時には2000m前後の林道筋を活動場とすることもある。キベリタテハの発生は年1回であるが、私の観察の見解では7月から9月の間に3回に分かれて羽化する。一番早い発生は7月20日前後。その後8月10日前後。この発生個体群が標高を上げた林道筋などでの、俗に言う採集個体群である。7月に羽化する個体は少ないが、この時期に羽化したエルタテハが発生地から標高をあげ、羽化直後の習性である、個体が散らからず纏まった個体数で、林道の石垣などには、時には3桁近い個体が所狭しと静止していることさえあり、この中に1~2匹キベリタテハが混ざる程度である。8月末から9月初旬などの採集時に破損個体が混ざるのはこの早い時期の個体である。8月中旬に羽化する個体群は個体数も多く、8月下旬から9月初旬に採集に行き、狙うのはこの個体群である。8月末から9月の初旬、最後に羽化する個体群はそれまでの個体群とは習性が多少ことなり、通常羽化場所の1000m前後から1300m辺りの林道に上がった個体は、この林道筋を活動場として過ごすが、最後に羽化した個体群は羽化場所から標高をあげ途中の林道などで休憩はするもののこの場に留まることはなく、尾根筋まで上り続ける。面白いのは、この個体群はキリンソウやマツムシソウなどの花から吸蜜。この個体群は尾根筋を活動場とし、涼しくなると標高1000m前後の発生地の間に適当な越冬場所をみつけ越冬個体となる。私の見解では発生したキベリタテハ全てが越冬するのではなく、越冬個体は一部である。これは他の越冬する種類も同様ではないかと考えられる。キベリタテハの採集は午前中が狙い目で、午前中は林道や林道沿いのガレ場、石垣など、さらに駐車場まで陽当たりのよいこれらの場所を活動場所として、静、動を繰り返しながらであるが、遠距離や高度を素早く飛翔することもなく、ネットインしやすい時間帯である。キベリタテハの採集にはトラップ使用が効果的で、パインやバナナなどの焼酎漬けを活動場所にセットすると容易にネットイン可能である。現在、私に届いている発生状況は山梨県大菩薩山系、市ノ瀬高原、富士山麓。長野県唐沢鉱泉、青木鉱泉、入笠山麓、釜無山麓、秋山郷、安房峠。新潟県笹ヶ峰、奥只見、カグラスキ―場。などでの採集記録が届いている。キベリタテハ採集時の副産物は生息地により異なるが、エルタテハ、シ―タテハ、ルリタテハ、スミナガシ、ヤマキチョウ、スシボソヤマキチョウ、ミヤマカラスアゲハ、カラスアゲハなど。

2019年8月16日 (金)

お盆の採集ツアー

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急遽計画した採集ツアーは6日間、参加者は7名。石川県から岩手県への採集は素行距離が最終的に2450km。石川県能登半島での狙いは久しぶりにクロコムラサキ。この生息地は99%クロコムラサキで予想通りの最盛期。個体数は多く、最高ひとりで50匹前後のネットインも。さらに沖縄や八重山諸島を上回るほどの大型スミナガシ、ルリタテハ、キタテハなども最盛期で、しかもトラップなどで狙って採れること、異様な大きさに参加メンバーは採集意欲を掻き立てられた。岩手県でのオオゴマシジミは最盛期を過ぎていたものの個体数は多く、参加者全員二桁採集。中には1日で100匹前後をネットインした強者もいたが、新鮮個体の持ち帰りは約半分。それでも長野県や新潟県などの各生息地の個体群とは異なり、裏面のメリハリの効いた煩紋、表面は極端に鮮やかな青鱗が発達し、極端な小型個体は生息せず、安定した個体群でありながら中には目を疑うような大型な個体が混ざり、何回かでも通いたくなる生息地である。今年は車での移動で運転して頂いた方には大変な苦労をかけてしまい、来年度のツアーは新幹線でと考えている。 

2019年8月 6日 (火)

夏場の採集情報

通年、春先から発生の遅れていた状況も梅雨明けには発生状況も通常に戻るが、今年は梅雨が長く梅雨明けが8月にという状況で、各種の発生状況はそのまま1週間から10日前後の遅れている。今、採集可能な種類は多少スレ、破損個体が混ざるがまだ新鮮個体が狙えるのはキリシマミドリシジミ、サツマシジミなど。特に藤枝市のサツマシジミは今年大当たりで、活動する時間帯僅か1時間足らずで50匹前後は容易にネットイン可能であったが、比較的個体数の多かったキリシマミドリシジミ同様に局地的なピンポイント。オオゴマシジミは岩手県は発生初期、長野県秋山郷は♂最盛期、♀初期。白骨から安房峠周辺も同様で最盛期間近。新潟県は発生初期から最盛期。何処の生息地も局地的でピンポイントが分からならないと採集も難しい。長野県各地のコヒョウモンモドキは発生初期から最盛期とばらつきがある。新潟県のベニヒカゲは早い個体が発生しているが本格的な発生はまだ。日光市のクロヒカゲモドキは未発生もツマジロウラジャノメは発生が始まっている。自衛隊北富士演習場はまだクロシジミの新鮮個体が狙え、ゴマシジミ、ムモンアカシジミ、キマダラヒカゲモドキは発生初期。ヤマキチョウもまだ本格的な発生は始まっていない。

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