2017年3月21日 (火)

ギフチョウの習性

静岡県浜松市で3月5日、神奈川県藤野町3月17日、富山県小松市で3月17日にギフチョウの初見があり、いよいよギフチョウシ―ズン突入で、今週末には新潟県でも発生が始まると思われます。ギフチョウ採集でも生息地に行き飛翔している個体をみつけて採集するのと、習性をしって採集するのでは成果に差がでるのは一目瞭然である。発生初期には生息地内でも陽当たりがよくカンアオイ類が自生している発生地が狙い目となる。当然♂の発生が早いが広範囲に活動する個体は少なく、♂は発生地周辺で♀が羽化するまで留まり、♀が羽化し交尾が済むと発生地から離れ活動場所を広範囲にうつしていく。今週末に採集に行かれる方は通常の活動場所ではなく、発生地周辺での採集がベストである。最盛期になると活動範囲内の1日陽当たりがよく、背丈の高い杉やさわらなどで周囲に空間がある樹木が夜の寝床として利用されることが多く、これらの樹木の中間より上部の枝先に静止して夜を過ごす。夜を過ごした個体は陽当たり、夜の温度など環境にもより異なるが早い場所では7時判前後、夜の冷え込みか厳しい生息地でも9時前後には♂は寝床の樹木の枝先や冠部などを旋回飛翔しては静止などを繰り返しながら体を暖め地面近く、目線より下をさらに飛翔して体を暖めたあと地面近くを飛翔しながら吸蜜活動などへと移っていく。この時間帯になると樹木の枝先などで夜を過ごした♀も枝先から枯れ葉が舞落ちるように地面に舞い降り、その他で翅を広げて春の陽射しを浴び体を暖めるが、この時間帯はその日の気象条件にもよるが意外と長い。体が暖まると地上を吸蜜源や産卵の食草を探す活動へと移行していく。11時前後になると♂♀ともに活発化して飛翔活動になるが、この時間帯になると♀は山桜などさくら類に飛来し吸蜜活動をする個体が狙い目となる。山さくらなどに飛来している個体は♂も多いが♂は吸蜜活動というより♀を求めて飛来しているため、さくらの花に静止することは少なく枝先を飛び回る個体が大半である。一方♀は桜の花に頭部を突っ込むように吸蜜していることから多少時間をかけて観察し、わずかな翅の動きを見逃さないようにしないと見いだすことは難しい。無風で暖かい日はこのように桜の花から吸蜜している個体が4時過ぎまで見られることがある。これからギフチョウ採集も熱気を浴びてくるだろうが、多少でもギフチョウ採集のお役になれば幸いである。

2017年3月19日 (日)

山梨県のギフチョウ

山梨県のギフチョウは南部町や身延町、下部町など多産地が点在する地域は条例て採集が禁止されている。残る地域での採集であるが生息地としては市川三郷町のみであり、1日採集しても1匹でも採れればという生息地ばかりである。しかし、旧市川大門町にはまだまた探索の余地がありチャレンジしてみる価値はある。この地域食草の自生地が沢沿いに多く、林道などでの吹き上げ個体となり、行けば採れるという生息地は少なく、1日粘るくらいの覚悟がないとチャンスは少ないが、稀に♀も採れることから沢沿いのみでなく林道から沢までの急斜面にも食草は自生しているものと思われる。市川三郷町での生息地としては10数年前に関東甲信越の蝶採集・観察マップに記載した城山が好採集地であったが、道路新設のために食草密集地がトンネル工事のため破壊されてしまい、今は1匹でも目撃できればという状況になってしまった。市川大門でのお勧め地域は俗称さくら公園から市街地に抜ける林道沿いで、この林道沿いでは粘ればネットインの可能性が高い地域である。

2017年3月15日 (水)

ランカウイ

シ―ズンオフに開催するマレーシア・ランカウイ島採集ツアーは10月、年末年始、3月と3回、延べ28日、参加者16名。海外採集初めての方、リピーターとそれぞれが楽しい採集ができたと満足されていた。3月5日には静岡県浜松市枯山近くでギフチョウの初見もあり、いよいよシ―ズン。発生の早い新潟県村上市の日本海笹川流れ周辺では残雪が多く、今年はむしろ弥彦周辺一帯のほうが発生は早いのではと思える。今週末の3連休には関東でも初見がでるのではと推測できる。ギフチョウ採集に出掛けたら、晩秋からネットを振っていない時間が長く、まず越冬のタテハても何でも飛翔している蝶をネットインし、感覚をとりもどすことでギフチョウにも容易に対応できる。私のギフチョウ採集は長野県下伊那郡から始まり、山梨市、長野県秋山郷と続く。今年は昨年目撃している幻蝶・白いギフチョウのネットインが最大の目標である。白いギフチョウは多少習性が異なり、発生初期が最大の狙い目ではないかと思われるが、今年の発生状況は降雪量などから読みが非常に難しい。新潟県では豪雪と思われるが場所により極端に降雪量の差があり、昨年ほどではないが通年に比べて発生の早い生息地もあると思われ、移動中には車中から各地の残雪など観察しておくことも必要である。

2017年2月28日 (火)

ツマキチョウ

ツマキチョウ
東京都内で増えている蝶にはコミスジやアカボシゴマダラ、ナガサキアゲハなどが著しく増えているが、このツマキチョウも例外ではない。私の店の周辺でも学習院や雑司が谷墓地などは採集者が訪れるほど多産している。時には店の前の道路を飛翔していることさえある。ツマキチョウで意外と知られていないのが個体変異である。特に多くみられる個体変異は上翅の基部から中室の黒点班まで出現する黒帯班である。この個体は意外に多く、特に豪雪地帯の個体群では出現率が高い。特異な型としては写真のように下翅のCカット型である。この個体は出現産地では毎年現れ、狙えばかなりの確率で採れることが多い。私が採集しているのは長岡市加津保であるが、この地域はギフチョウの多産地であるもののギフチョウの発生時期より遅く、ギフチョウ採集と合わせての採集は無理である。ただギフチョウなどの採集時にツマキチョウが飛んでいても大半の人はネットインしないだろうから、一応ネットインして確認してみれば他地域でも出現している産地が見つかるのではないだろうか。後1ヶ月前後でギフチョウの発生が始まるが、今年のギフチョウの発生状況で気になるのがこの冬の気象状況である。ギフチョウにしてもヒメギフチョウにしても降雪地帯で雪解けが春先になる地域の生息地は蛹が雪の下で安定した温度で保たれ、雪解け後一気に発生し個体数も多いだろうが、問題は雪が積もらない地域、山梨県のギフチョウや長野県諏訪盆地周辺などに代表されるヒメギフチョウ生息地である。このような地域は積雪はあってもすぐ解けてしまい、蛹は零下以下の寒さにさらされはたして生き延びれるかという問題が生じる。諏訪盆地のヒメギフチョウが年により発生個体数に極端に変動があるのが積雪や最低温度などが大きく影響しているからである。今年はこの積雪のない地域での最低温度の低い日が多く、今までの見識からするとヒメギフチョウやギフチョウは発生生息地により発生個体数に極端な差がでるのではないかと心配している。今週末から2日から13日までマレーシア・ランカウイ島採集ツアーで留守になるが、その後は日本国内での採集ツアーが始まり、いよいよシ―ズンインである。            シ―ズンインにあたり、採集の必需品・関東甲信越の蝶採集・観察マップ Vol.24 2017年度の新刊の在庫がまだありますのでぜひ参考にされ成果のあがる採集をして下さい。購入希望者は郵便振替 00130*8*705787 蝶屋 柿澤清美 定価10000円採集ツアーなどのお問い合わせは090*9209*6702 柿澤まで。

2017年2月21日 (火)

今年は何を狙う❗

2月16日にはすでに埼玉県荒川土手でモンキチョウ2exsの目撃採集報告も届き、日1日と春に近ずき、2月も下旬、後1ヶ月もするとギフチョウの発生が始まる。3月中旬に発生しているのは新潟県村上市から山北町の日本海沿い、笹川流れ一帯で、追いかけるように弥彦周辺なども3月下旬から4月初旬には最盛期を迎える。降雪量の多い年は雪の下で蛹も安定した越冬状態になり、雪解け後一気に発生し個体数も多い。懇親会に来られる方々も初採集のギフチョウ産地や今年の採集目的種など現実味が多くなってきた。来店される蝶仲間での今年の採集希望種ベスト5は、オオルリシジミ、ギフチョウのイエローテ―ル型、フジミドリシジミ、クモマツマキチョウ、秋山郷のミヤマカラスアゲハなどなどであるが、それぞれの個人的な採集希望種は幅広い。私の個人的な採集希望種は南アルプスのオオイチモンジ、秋山郷のオオイチモンジ、白いギフチョウ、群馬県のギフチョウなどであるがいずれも難しいそうで、難しい分チャレンジ精神をかきたてられる。3月初旬から2週間はマレーシア・ランカウイ島採集ツアー。3月18日~20日は奄美大島採集ツアー。3月31日~4月2日は沖縄本島採集ツアー。4月8日~9日 は長野県下伊那地方で黒いギフチョウ採集ツアー。15日~16日は新潟県で初心者でも二桁採集可能な多産地でのギフチョウ採集ツアー。その後も毎週末各種の採集ツアーが続く。各採集ツアーは参加者を募集していますのでお気軽にお問い合わせください。なお、今週末26日に大宮駅前のソニックシティで10時から開催されるインセクトフェアには当店も出品し、採集観察マップの新刊、今年度の採集予定表なども用意してありますのでぜひ売り場にお立ち寄りください。各種お問い合わせは 0 90*9209*6702 柿澤まで。

2017年2月15日 (水)

明日2月16日木曜日は懇親会開催日です。シ―ズン前の採集情報収集、採集ツアーのお問い合わせ、新刊の採集観察マップ、オ―クションなど、どなたでもお気軽に参加できます。6時より開店していますのでぜひお立ち寄りください‼お問い合わせは090*9209*6702 柿澤まで

2017年2月12日 (日)

2月16日木曜日は懇親会開催日です。ギフチョウ発生まで1ヶ月余りといよいよシ―ズンインのカウントダウンが始まる時期になりました。今年は各地豪雪で発生も遅いと感じられているでしょうが、私の予想では2月下旬から3月に高温の日が続き、雪解け後一気に発生が始まり、個体数も多く、皆さんが今考えているよりは早めの発生と思います。発生初見や採集計画、今年の採集情報の収集、採集ツアーの申し込み、恒例のオ―クションなど楽しいひとときをご一緒させて下さい。

採集ツアー詳細、申し込みなどを含め、また関東甲信越の蝶採集・観察マップ Vol、24新刊もお渡しできますので時間がありましたら、6時より開店していますのでぜひお立ち寄りください‼
090*9209*6702 柿澤

2017年2月10日 (金)

2月16日木曜日はミニ懇親会開催日です。ギフチョウ発生まで1ヶ月余りといよいよシ―ズンインのカウントダウンが始まる時期になりました。今年は各地豪雪で発生も遅いと感じられているでしょうが、私の予想では2月下旬から3月に高温の日が続き、雪解け後一気に発生が始まり、個体数も多く、皆さんが今考えているよりは早めの発生と思います。発生初見や採集計画など楽しい蝶談義でひとときをご一緒させて下さい。

採集ツアー詳細、申し込みなどを含め、また関東甲信越の蝶採集・観察マップ Vol、24新刊もお渡しできますので時間がありましたらぜひお立ち寄りください‼
2月11日、12日の土日は今年度の採集計画、採集ツアー問い合わせ、採集マップ販売、各会員入会問い合わせなど何でも相談会を13時より開催していますので懇親会に都合で参加できない方などぜひお立ち寄りください。お問い合わせは090*9209*6702 柿澤

2017年2月 9日 (木)

和気岩男 様

講読頂きありがとうございます。私は器械音痴でブログはスマホ使用なものですから
文字数などの設定はできず申し訳ございません。これからもよろしくお願いいたします。

蝶は殺気を、ネットを意識する。

蝶採集時、林道などを低空で直線的に飛翔してくる個体を狙い、林道の真ん中に立ち、ネットを構えて近くに飛来する個体を狙う。しかし、もう少しで射程距離という時、上空や左右に体をかわされたという苦い経験は多くの人が味わっていることと思われる。これは確実に殺気を蝶が感じていると思われる。殺気以外には飛来する正面に立ち、構えたネットをタイミングを計るように上下、左右に動かしていることである。これは自然界で見られない行動であり、当然蝶自体も天敵ではという危険を感じることと思われる。ギフチョウなどのように穏やかに飛翔する個体にはトラップ代わりになるような青いネットを使用し、ネットに飛来する個体のネットインは可能であるが、カラスアゲハやミヤマカラスアゲハ、ツマベニチョウなど赤に反応し飛来する蝶は多少距離のある位置からでも赤ネットに反応して飛来してくるが、ネットインのチャンス間際になった瞬間、上空や左右に起動変更されることが多く、これは動かない赤ネットに反応していた個体が、急激に動きだした赤ネットに危険を察知するからである。これら私たち採集者が意識しない身の動き、ネットの動きに蝶は敏感に反応することを覚えておきたい。 蝶道などをみつけ、直線的に飛来してくる個体を狙う場合は林道などの真ん中、飛来コ―スの正面には立たず、道端に立ち、さらにネットは地面近くに構えることで、飛翔コ―スに障害物はなく、林道脇や林縁わきの自然の一部として蝶に危険感を感じさせなくなる。採集地内を歩いている時々にいきなり飛び出してくる出会い頭の個体は意外とネットインの確立が高いと思うが、これは飛来した蝶が狙われているというような殺気を感じることがないためである。採集時、影で蝶を採るという経験のある方もいるだろう。林道などを歩いている時、後方などから上空を飛翔し、地面に飛翔する個体の影が見えた瞬間、何も見えない上空の個体を影をたより、というより自然に、無造作にネットを振ると意外にネットインの確立は高く、大半ネットインできる。これも蝶にとっては飛翔時に不意討ちされた感じで、ネットをかわす準備もできていないからである。飛来する個体の正面に立たない、ネットを動かさないというのが蝶道など直線的に飛来してくる個体の基本的な採集である。勘違いしないでほしいのは、サツマシジミを始めシジミ類などに多く見られる樹木の枝先などを不自然に飛翔する採集はネットを近くまで持っていき、飛翔コ―スを見極めるようにネットを合わせることも必要であるが、高所枝先や上空を旋回などしている個体にネットをたて、飛翔にあわせて左右などに動く人をよくみるが、これは飛翔個体に危険を感じさせることになるので要注意である。

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