2017年4月26日 (水)

ヒメギフチョウ

連休には各地のヒメギフチョウも狙い目である。現在発生しているのは長野県富士見町から青柳、茅野市、岡谷市、朝日村、白馬村などであるが、連休には戸隠山麓、八ヶ岳山麓、釜無山麓、入笠山麓、高ボッチ山麓、小諸市、長野市など各地で発生が始まる。後翅の赤班の競り上がりが著しい生息地は戸隠山麓や長野市、茅野市などである。入笠山や三峰川流域ではイエローテルが希に発生し、極希に後翅の尾状突起の基部の赤班がイエローテ―ルの茶褐色てもなくこの班紋が白い特殊な個体が出現することもある。山梨県から長野県まで広範囲に大量に増続ける鹿に食草であるウスバサイシンを食べ尽くされ絶滅状態に陥っている産地は少なくなく、特に多産地で採集者も多かった山梨県の増冨鉱泉や櫛形山などを始め、広範囲に生息していた長野県の入笠山麓や釜無山麓も個体数が激減し個体と出会うことさえ難しい状況に陥っている。生息地が点在していた山梨県では生息地が激減し、現在生息している産地は僅か4ヶ所のみである。この鹿被害はヒメギフチョウに限ったことではなく、ギフチョウやキベリタテハなど多くの種類にまで被害が及んでいる。鹿被害で個体数が激減している生息地での採集は鹿が好んで活動する沢沿いや粗林などを避け、尾根筋などが比較的個体と出会える機会が多い。ヒメギフチョウはこれから白樺湖国際スキ―場周辺のような標高の高い生息地では5月下旬まで採集可能である。ヒメギフチョウ採集時には白いタオルなどを持参し、林縁や林内などに蝶道がありネットインが難しい時には、ネットの振りやすい空間の枝先などに白いタオルなどを掛けておくとトラップとして意外と効果的である。

2017年4月24日 (月)

ミヤマカラスアゲハ

埼玉県のミヤマカラスアゲハの有名産地、伊豆山ではすでに発生が始まり、豪雪地帯では今年ギフチョウとミヤマカラスアゲハが一緒に狙える生息地も。綺麗な個体群として憧れの北海道産が一般的に出回っているが、本当に綺麗な見ごたえのある個体は本州の豪雪地帯である。私が最も綺麗だと思っているのは長野県の秋山郷。次いで福島県只見町である。これはあくまで自然に現地で羽化した個体であり、飼育が盛んな昨今、温度調節などで作られた飼育個体を除いた話である。ミヤマカラスあは1生息地でも個体変異が多い種であり、一概に秋山郷が一番とは言えないが、総体的に秋山郷の個体は超美麗な個体群である。豪雪地帯の生息地には好んで吸蜜するツツジの自生率が低く、早めに発生する個体群はタンポポから吸蜜することが多く、最盛期になると林道沿いに咲き乱れるタニウツギが好んで吸蜜源となる。しかし、至る場所に咲き乱れるタニウツギでは狙い場所が難しく、大半の人は林道を歩きながらミヤマカラスアゲハか飛来した時に急いで駆け寄るが、飛来した個体はすぐ飛び去ってしまいなかなかネットインは難しい。よく観察していると、同じタニウツギでありながら、かなりの確立で吸蜜する自生地が点在する。このような自生地は林道沿いでも林縁ではなく、同じ林道でも片側が斜面で空間があり、飛翔コ―スが充分確保できるような場所での自生地である。効率良く成果をあげるにはトラップ使用という手もある。多少湿った地面に採集した個体を翅を開いて置くか、タニウツギの花に採集した個体を置くというのも効果的であるが、鷄糞を地面の土とよく混ぜ、さらに地面の色が黒くなるように大量の水をかけると効果的である。 ミヤマカラスアゲハ採集ツアー 開催地=秋山郷 開催日=6月2~3日 詳細問い合わせ、申し込みは柿澤まで  090*9209*6702

2017年4月23日 (日)

ギフチョウ秋山郷の現況

ギフチョウ秋山郷の現況
ギフチョウ秋山郷の現況
ギフチョウ秋山郷の現況
ギフチョウ秋山郷の現況
ギフチョウ秋山郷の現況
昨日22日~23日は新潟のギフチョウ採集の案内をし、宿泊は残雪の状況を見ようと秋山郷の苗場荘に投宿。秋山郷の現状はまだまだかなりの残雪に覆われ、道路は生活道路のみが走行可能な状態で、苗場荘の駐車場にも車は入れない状況。さらに23日の早朝は物凄い雪降り。生息地が点在する各地を下見をしたかったが走れるのは国道のみで林道は全て雪で覆われ、樹木の芽吹きもなく秋山郷のギフチョウ発生は連休後半からかというと感じ。

2017年4月21日 (金)

連休は何を狙う⁉

4月末からの連休の計画は立てましたか。新潟県のギフチョウは今小千谷や見附市まで発生が進み、連休には小出市湯之谷の市街地近くの低地、小千谷市山本山や小国森林公園、長野県栄村の秋山郷、飯山市の低地、福島県の柳津町や三島町など狙い場所は多い。ヒメギフチョウは岡谷市の高尾山、みどり湖周辺、さらに松本市や小諸市、茅野市、富士見町、諏訪市などの低地も、さらに大町市の一夜山。山梨県鳴沢村や富士吉田町、茨城県の北茨城周辺、福島県古殿様町、小川町などのチャマダラセセリなども狙い目。この時期クモマツマキは発生地があるものも長野県や新潟県で採集禁止地域。私は29日から5月7日まで秋山郷の定宿・苗場荘に投宿しているのでもし泊まりで来られる方がいれば夜蝶談義で盛り上がりましょう。

2017年4月19日 (水)

ギフチョウ

関東甲信越のギフチョウ発生状況は相変わらずスローペースで新潟県では上越市や柏崎市、村上市などでもまだ♂の新鮮個体が多く♀の発生が始まったばかり。寒暖や雨模様も多く活動日か少ないことから新鮮個体が長く保たれている。長岡市や三条市、見附市、小千谷市などでも低地では発生が始まっているが最盛期を迎えている生息地は少ない。山梨県では採集可能な地域ではまだ採集情報もないが神奈川県では津久井町はダラダラ発生も意外と個体数は多く新鮮個体が連日狙える。降雪地帯での雪解けはかなり進んでいるが新潟県魚沼市や南魚沼市では低地で4月末から5月初旬の発生と思われる。福島県金山町は5月上旬、只見町で5月中旬の発生かと。長野県木島平村、山ノ内町周辺では5月中旬、飯山市では低地生息地では4月中旬には発生するが高地では5月下旬まで狙え、隣接する栄村なども5月中旬以降と思える。また開田村や信濃町などでは5月中旬の発生が見こまれる。ヒメギフチョウはすでに長野県松本市では発生が始まっているが本格的な発生は4月下旬。小諸市、茅野市、富士見町、諏訪市、岡谷市、塩尻市、伊那市などの低地生息地では今週末から発生が始まり、八ヶ岳山麓など高地では5月下旬まで狙える生息地も点在する。あくまで私の予想であり、今後高温の日が連日続くと早まる可能性もあり、各地生息地の状況判断をするのは採集者自身であるが、今年も桜前線より発生は遅いことは頭に入れておきたい。今後の蝶屋主催の採集ツアーは、ギフチョウでは長野県秋山郷、野沢温泉村、木島平村周辺、福島県金山町、只見町と5月中旬までギフチョウツアーが毎週末に開催され、その後はクモマツマキチョウ、真っ黒いウスバシロチョウ、ミヤマカラスアゲハ採集ツアーを予定し、6月にはチョウセンアカシジミ&ウラクロシジミ、伊那谷のキマダラルリツバメ、福島県でのゼフィルス五目採り&キマダラルリツバメ採集ツアーなどが予定されている。参加希望者は詳細のお問い合わせを。また、10月7日~15日のマレーシア・ランカウイ島採集ツアー、採集日7日、参加費30万 (個人的な買い物以外は全て込み) はすでに予約を開始しています。各採集ツアー詳細お問い合わせ、申し込みは03*3954*4164か採集で留守の時は090*9209*6702へ。また、FAX 03*5982*1991でお願いいたします。4月20日木曜日は4月度の懇親会開催日です。ギフチョウの採集地案内、発生状況など最新情報の提供、オ―クションなど、どなたでも参加できますのでお気軽にお立ち寄りください。会費4000円、食べ物は沢山ありますので空腹でお越しください。6時より開店しています。採集地案内ご希望の方は地図持参が便利です。

2017年4月17日 (月)

ギフチョウ採集ツアー

ギフチョウ採集ツアー
4月15日、16日に開催したギフチョウ多産地採集ツアーは参加者19名。多産地採集ツアーということでギフチョウ採集初という参加者も毎回何人かいることから、絶対ネットインさせなければいけないツアー。今年は3月下旬から4月上旬の寒波で発生状況が一変し発生予想が非常に難しく、さらに通常なら雪解け後一気に羽化が始まり最盛期にと個体数を増やしていく新潟県の各地の生息地であるが、今年は雪解け後羽化の準備が進みだした蛹が寒波で死滅してしまう蛹も多く個体数が通年に比べて激減してしまう可能性も考えなくてはならない。雪の下の蛹は寒波が続いても雪の下で安定した温度で保たれることから何ら心配はないが、雪解け後羽化の準備が進みだした蛹は体液、養分がなくなり、寒さには耐えられなくなり死滅する蛹が多くなる。土曜日は計画通り毎年同様の開催地にでむいたが小雨模様の天気で当然ギフチョウとの出会いは望めない。現地の状況は樹木の芽吹きもなく、桜も全く咲いていないがマメサクラは開花している。私の見解では発生初期と読んだ。この日は現地の採集ポイントなどの案内後、米山の海鮮市場で買い物などで時間をつぶす。早めに投宿したメンバー何人かは宿の前を流れる沢でゲンゴロウやヤゴ、サンショウウオなど水性昆虫採集で盛り上がる。夕食から宴会へと夜の更けるのも忘れ、明け方までニュウヨ―クから3年半ぶりに帰国した中学3年のH君など蝶談義にはまる若手も。今回は発生状況も心配だったことから小千谷在住のK氏にご足労頂き、採集予定地2ヶ所の下見、写真撮影をして送信してもらったことから発生初期ではあるが採集は可能と判断しての2日目の採集地へと。採集個体数の多少の心配はあったが広範囲の生息地は予想通りの発生初期で、採集個体は全て♂の新鮮個体であり、中国からの4人の参加者も大興奮でネットインを楽しんでいた。最終的に参加者は最低7匹、二桁採集の人も何人かということで参加者には満足頂けた採集ツアーであった。今回は小千谷の片山氏、上越市の古沢氏には情報提供以外にも大変お世話になりこの場で改めて感謝申し上げます。

2017年4月11日 (火)

ウスバイロチョウ

ウスバイロチョウ
春の蝶と言えば広範囲に生息し他種の採集時到る場所で目撃するウスバシロチョウであるがネットを振る人は少ないだろう。しかし、ウスバシロチョウほど個体変位の多い蝶は他種類ではみられない。白化型、黒化型、赤化型、黄色化型、めだま紋型、なみだ紋型、さらに日本1大型と一目瞭然の変異がみられるのがウスバシロチョウである。変異出現の個体で共通しているのが白化型は青森県各地、赤化型は長野県諏訪市、黒化型は山形県小国町や福島県柳津町、金山町、只見町、黄色型は新潟県長岡市、日本1大型も新潟県長岡市、なみだ紋型やめだま紋型も新潟県長岡市と長野県以北に生息地が点在している。白化型と黒化型は比較的広範囲に生息しているが、他の型は極端に局地的である。なかでも黒化型の中でも真っ黒な完全黒化型は習性が極端に異なる。完全に真っ黒になる個体は♀が99、9%で、今まで長い年月ウスバシロチョウをネットインしてきた私でも真っ黒い♂は1匹しか採っていない。真っ黒い個体の習性が異なることから♂も他の生息地の個体とは羽化後、交尾相手を求める飛翔活動が異なる。真っ黒い♀は羽化後二日前後羽化場所の下草などに静止したまま飛翔活動をしないため、交尾相手を求める♂は草地スレスレに低空を何匹もの個体が小さな円を描くように旋回しながら羽化してくる♀を探し求めながら旋回飛翔を続ける。地上近くで羽化した♀が下草に這い上がってくると何匹かの♂が一斉に♀に群がる。当然翅も伸びきらない個体に何匹かが群がることから羽化不全になってしまう個体も少なくない。幸い傷つかす翅も伸びた個体も飛翔活動はしないが、静止しているその個体に♂が交尾を求めると、逃げるように、ウスバシロとは思えないスピードで直線的に飛翔し、その後を♂が同じようなスピードで追尾していく。しかし、羽化後飛翔活動をしていない♀は20m前後も飛ぶと力尽き草地に落ちてしまう。♀が飛翔活動を始めるのは羽化、交尾後二日前後経過してからで、飛翔活動を始めるとまず吸蜜活動である。その後は低空を飛翔活動するが、この飛翔活動が始まると羽化直後の黒光りする個体ではなくなる。ウスバシロチョウの個体変異にはまると奥行きが深く、たかがウスバシロ、されどウスバシロである。この真っ黒いウスバシロチョウ採集ツアーは人気があり、同時期にギフチョウ採集が可能な年もあり、ギフチョウの採卵も可能である。今年のウスバシロチョウ採集ツアーは5月27日~28日開催。参加希望者は詳細問い合わせください。090*9209*6702 写真は蝶屋店内

2017年4月10日 (月)

ホソオチョウ

3月下旬から4月初旬の寒さでギフチョウの発生が一気に遅くれ、さらに週末は天候に恵まれずなかなかギフチョウ採集成果の情報も入ってこない。先日ヒメギフチョウの産地が点在する諏訪盆地周辺を下見してきたが、ヒメギフチョウの発生状況を見極めるカラマツの状況から発生の早い生息地でも20日過ぎの発生と感じた。20日を過ぎるとホソオチョウ春型、1化の発生も始まる。2化以降は比較的ダラダラ発生のホソオチョウであるが、班紋の異なるのは1化のみであり、1化は赤班が前後翅に現れ、後翅の尾状突起は短くなる。ホソオチョウは外来種で生息地域のジョコウアゲハなどの外敵として、自然の生態系が崩れると長野県などでは卵から成虫まで全ステージで駆除されているが、ホソオチョウの生息地は明らかに人為的であり、ジャコウアゲハが生息している局地的な狭いウマノスズクサ自生地に放卵などしたら、発生が早く、産卵数の多いホソオチョウに食草は茎まても食べ尽くされ、ジャコウアゲハはその場では生息できなくなる。しかし、周辺にジャコウアゲハが生息せず、ウマノスズクサが局地的で周辺に自生地が存在しなければ飛翔力の弱いホソオチョウが生息地を飛び火的に増やして行くことはない。ただ、流域などの生息地の場合は川などに吹く風にのり流域にウマノスズクサ自生地が点在していると生息地は増えていくこともある。ホソオチョウの局地的生息地は短いと5年前後、長い生息地でも7-8年で自然消滅してしまう生息地が大半である。関東周辺では埼玉県所沢市や寄居町などに多産地が点在し、山梨県では笛吹川流域や支流に生息地が点在している。ウマノスズクサ自生地は比較的農耕地周辺や休耕地、人家周辺、流域などに多く、人為的に容易に生息地を作り出すことができるが、ジャコウアゲハの生息しない地域など生態系を充分考慮しなければならない。  これからは本格的にギフチョウ採集であり、今週末のギフチョウツアーは参加者も20名、翌週からも土日は5月下旬まで毎週ギフチョウ採集ツアーである。4月29日から5月7日までは秋山郷の苗場壮を拠点に発生状況をみながら転戦である。来週からの採集ツアーは長野県秋山郷、野沢温泉村、山ノ内町、木島平村、福島県金山町、只見町など、参加希望者はまだ受付中なのでお問い合わせください。

2017年4月 7日 (金)

ギフチョウ

現在ギフチョウが発生しているのは静岡県浜松市天竜区。神奈川県相模原市藤野町、津久井町。新潟県上越市頸城区大池、柏崎市笠島、三条市弥彦村、村上市笹川流れ一帯などでまだまだ本格的な発生は始まっていない。ここ何日か暖かい日が続き、今週末はと意気込んでいた人が大半であろうが最悪の悪天候で、それでもと天気予報の一変に期待している人も多いのではないだろうか。晴れ間はなくても高温の日が続き、雪解けも早まると一気にギフチョウの発生が始まり、採集成果は個人の発生の読み次第である。この発生の遅れは沖縄も同様で通常ではすでに最盛期を過ぎているフタオチョウの観察は今。リュウキュウウラボシシジミ、ミカドアゲハ、カラスアゲハ、アオスジアゲハ、ジャコウアゲハ、ウスイロコノマなどは最盛期から多少過ぎた個体。アオバセセリなど大型セセリ類は最盛期末期、大型のルリタテハは最盛期もスミナガシは発生初期とかなり遅れている。この遅れが春先だけと読むか、梅雨入りまで続くか、いずれにしても今年も発生時期を読むのが難しいシ―ズンになりそうである。

2017年4月 3日 (月)

ギフチョウ長野県

長野県のギフチョウと言えば白馬のイエローバンドが代表的であるが、この地域は採集禁止。伊那谷の飯田市も同様に採集禁止であるが下伊那郡の下條村、阿智村は採集可能である。しかし、この地方は必ずしも個体数は多くないうえ、昨年は目撃すら難しいほど個体数が少なく、今年も期待できない状況ではと心配である。栄村・秋山郷は生息地も個体数も多く狙い目の地域であるが、豪雪地帯のこの地域は発生時期を読むことが難しい。早い年には4月中旬も遅い年は5月下旬と発生時期が極端で、今年は物凄い降雪量で5月中旬以降ではと。木島平村も秋山郷同様な発生状況で今年は5月中旬から始まり高標高地帯では6月中旬までみられる。多産地が点在する飯山市の各地は信濃川沿いの低地では5月上旬から始まり高標高地帯では6月中旬まで発生が続く。稀少生息地の山ノ内町や中野町は5月中旬。関東甲信越の蝶採集・観察マップに記載してから、イエローバンドの採集可能な開田村は人気の採集地で採集者も多いが発生は5月中旬が狙い目となる。ことしはない3月下旬からの寒さでどこも発生が遅れ、新潟県でも日本海の笹川流れ周辺では♂の最盛期など発生が続いているもののまだまだ未発生の生息地が大半である。暖かい日が2~3日続き、雪解け後には一斉発生になることから採集日を決めることが成果を左右する。

«ギフチョウ