食べ道楽:はやそば
信州の秘境秋山郷は長野県と新潟県の県境に位置する豪雪地帯で、陸の孤島と呼ばれる地帯であり、天明卯年の凶年、大飢饉で3村が餓死消滅した。
当時の主食は粟、トチの実だと言う。
トチの実は固い皮のまま水に漬け、皮を腐らせて実のみをお餅などにして食べたという。
祝い事などでの贅沢な食べ物は蕎麦であったが、秋山郷は土壌が悪く、焼き畑農業が主だが3年も耕地として使用すると何年か放置してから再度焼き畑をし利用したという。そんな土壌では蕎麦の育ちも悪く、収穫もままならない状況で、蕎麦を満足に食べることはできないことから、大根を細く千切りにし、そば粉を練り、千切りの大根と混ぜあわせて拳くらいの団子に。
その団子に山菜や在り合わせの野菜を入れてそば汁で煮込む。大切なそば粉を最大限に利用した知恵の料理、要するに現在のすいとんである。
秋山郷ではこの料理を【はやそば】と言い、現在、秋山郷は三倉、大赤沢、下赤沢、屋敷、和山、上の原、切明の7村からなっているが、この【はやそば】が食べられるのは私のこの地域の定宿である民宿 苗場荘が経営している下赤沢、国道405沿いの秋山木工所3階の食堂のみである。
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