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2012年7月14日 (土)

ウスバシロチョウの変異!!

ウスバシロチョウの代表的変異と言えば黒ウスバと呼ばれる黒化型、白ウスバと呼ばれる白化型である。
黒ウスバは山形県小国町が代表的な生息地と言われてきたが、私が調査、探索した限りでは福島県南会津地方の方がはるかに完全黒化型の密度は高い。
一方白化型の多産地としてしられるのは青森県八戸や岩手県二戸市地方が生息地として有名である。
単に黒化型と言うと南会津地方の個体群は大半が黒化型であるが、完全黒化型という個体は上下翅に白い部分が全くない個体であり、逆に完全白化型は全く黒い部分、脈線さえ黒くない個体である。
この黒化・白化型は大半のマニアはご存知であろうが、ウスバシロチョウにはまだまだ知られていない型がある。

なみだ紋型=上翅中室の外縁側下方に黒点が出場する個体で、中室を眼にみると 涙を流しているように見える型である。

目玉紋型=上翅中室内の外縁側の中央に丸い眼球のような黒い丸い紋が出現する型で中室が眼にみえる。

日本一大型個体群が生息する新潟県長岡市栖吉町。

赤茶色化型個体は長野県諏訪市四賀地域で稀に出現する上下翅全体が赤茶色になる希少個体群である。

蝶類には個体変異が多く見られ、個体変異の中には地域変異が主流であるが、同地区内での個体変異ではギフチョウとウスバシロチョウが双璧であろう
ウスバシロチョウは河川の上下流地域によりかなりの個体変異がみられることから採集時に気をつけて観察すると面白い。ウスバシロチョウされどウスバシロチョウであり、はまると大変であることもつけ加えておく。
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