オオゴマシジミ発生状況
今夏はおかしい。
上高地乗鞍ス―パー林道から安房峠にかけては、オオゴマシジミにしては発生地が局地的であるが点々とあり、林道沿いでは広範囲に生息している。
この地域は白骨温泉よりの比較的低地の生息地では7月15日前後には毎年発生が始まり、林道の上高地側基点周辺から安房峠にかけても7月25日前後には確実に発生を繰り返していた。
しかし、今年は7月28日現在発生初期であり、極端に個体数も少ない状況である。
新潟県魚沼市の銀山平はなんと未発生。 多産地の秋山郷でも本当の発生初期で、発生地から離れていない状況で、この地域の発生地を把握していても目撃できればラッキーという有り様である。
昨年は大当たりしたこの種も、大当たりした翌年の個体数の激減パターンに当てはまり、発生の遅れに追い討ちをかけているのではないかと思われ、さらに福島県檜枝岐村や新潟県銀山平は昨年夏の豪雨の影響もあり、極端に個体数は少ない年と思われる。
採集地で出会う人の中には、【もう♀も採れているから最盛期だ】という話をよく聞くが、このオオゴマシジミを始め、蟻と共棲する種は♂が発生してから時間をおいて♀が発生するということはなく、比較的だらだら発生の傾向が見受けられる蟻との共棲種は ♂♀関係なく同時期に発生をすることから♀の発生で発生状況を読むのは難しい。
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