« パトカーに続け | トップページ | TV »

2012年8月 6日 (月)

オオゴマシジミ

オオゴマシジミ

オオゴマシジミ
7月21日から上高地乗鞍林道、安房峠、秋山郷、奥只見湖周辺、檜枝岐村とオオゴマシジミ採集、発生調査をしているが、今年の発生状況は何処の生息地も1週間は間違いなく遅れている

さらに昨年7月末の局地的豪雨で新潟県や福島県の生息地は打撃がひどく、河川沿いの発生地に自生していた食草のカメバヒキオコシの群落地はことごとく流失し、林縁斜面や林道沿いなどのカメバヒキオコシも土砂崩れなどで埋もれた自生地も多く、仮に食草自生地に被害がなく、今年も生えていても、周囲の倒木周辺などには蟻の巣はほとんど見あたらない。

昨年の豪雨は表現できないほどの激しさで、各林道は沢の出会いは全て土石流で埋まり、林道は流木や小石、土石流で荒れた河川と化していた。
考えられるに、流失や土砂崩れなどに会わない地域も、物凄い雨量に蟻の巣は壊滅状態となり、ちょうどオオゴマシジミの産卵時期と重なったことから運良く幼虫になったとしても、蟻に巣まで運ばれること、いや、蟻と出会うことさえなく死滅した幼虫が大半ではないかと思われる。

すなわち今年は昨年の豪雨に見舞われた長野県秋山郷、新潟県奥只見湖周辺、檜枝岐村各地のオオゴマシジミの発生個体数は極端に少なく、多産地が点在する秋山郷でさえ個体数は半減し、奥只見湖周辺や檜枝岐村の生息地ではオオゴマシジミと出会えることさえ難しいのではと思われる。

写真は局地的な檜枝岐村の生息地。

« パトカーに続け | トップページ | TV »

蝶の生態」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: オオゴマシジミ:

« パトカーに続け | トップページ | TV »