河川敷の蝶!!
9月15日だというのにベニヒカケの撮影をしたいという人を案内して釜無山麓へ!この山麓は多分日本で1番遅くまでベニヒカケがみられる地域。
下界は晴天も、標高をあげるにしたがい空模様がだんだん怪しくなってきた。
車から降りると肌寒い風に思わず身震いしつつ、改めて空模様を伺う。
雲は多いものの、所々に青空もみえ行動開始!
朝夕は極端に気温も下がることから、この時期のベニヒカケは発生地を離れ、陽光の吸収が早い林道や岩で翅を広げて静止し、日光浴を楽しむ個体が大半である。
晴れたり曇ったり、時にはガスに包まれたりさながらも、岩や道路上に翅を広げるベニヒカゲ7頭との出会いに、さらにキベリタテハとの出会いも楽しめ、道中ではオシロイシメジやイグチ類のきのこまで採取し、昼前にはこの地を後にした。
今日のもうひとつの目的は河原の蝶の発生状況調査!
まずは釜無川流域のクロツバメシジミ!
通常だと今頃はツメレンゲの可憐な白い花が咲き乱れ、かなり発生が始まっているのに、ツメレンゲ自生地の近くに行っても白いツメレンゲの花が見あたらない、
自生地に入るとやっとツメレンゲが目に飛び込んでくるが、大きく伸びたものでもせいぜい5〜6cm程度。
しかし多産する地なのにクロツバメが見あたらない!
ツメレンゲの成長具合からみてもクロツバメの発生が遅れていることがわかる。
それでも丹念に探すと、発生初期のクロツバメをわずか3〜4頭見いだすことができた。
この様子からして、今年のこの地域のクロツバメ最盛期は、9月下旬から10月初旬が狙い目だと推測できる。
最後は笛吹川流域のシルビアシジミ発生調査!
発生地に近づく前から、遠目に見える土手の草地は茶色に変色し、背丈もなく、すでに一面草刈りが行われ、刈り取られた草が枯れているようにみえる。
ところが、発生地域に到着した土手を目にして唖然!
草刈りがされているのではなく、水不足で育たない草は大半立ち枯れ状態で、わずかにみられる緑色の部分はクズの葉だったのである。
とにかく土手の草は枯れ、いつもなら多産するヤマトシジミでさえ稀に目にする程度だ。
これではシルビアシジミの発生を期待するのは難しく、はたして今年はこの地域でシルビアシジミが見られるのか心配するほどのひどさであった。
とにかく山梨県は他蝶を含め最悪の状況で、ひとくちに雨が降らない水不足だと片付けられない状況で、地震、噴火などの前兆ではないかと不安を感じるのは私だけだろうか ... 。
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