イワカワシジミ パートⅡ
卵からサナギなどを探すには、基本的に穴のあいたクチナシの実を探すわけだが、穴の大きさにも孵化したばかりの幼虫が潜った小さな穴。
サナギから成虫になった時に這い出す大きな穴など複数の穴がある。
また、穴があいている実には必ず幼虫がいるとは限らない。
実の中を食べつくし、他の実に移動してしまい空になった実。
すでに成虫になり、サナギの抜け殻のみの実など多用だ。
白い小さな卵をみつけても、必ず生きている卵とは限らず、ホテルに帰ってから虫眼鏡で再チェックが必要となる。
小さな卵の先端中央部にさらに小さな穴が空いていることがある。
当初、もしかして孵化した後の穴?と考えたこともあったが、幼虫の出た穴の形状とは違い、また、仮に幼虫だとしたら、その実に潜り込んでいるはずが痕跡もない。
また、この穴のあいた卵が、時には生きている卵と同数に匹敵することさえある。
これはダニに吸われた後の穴で、死んでいる卵である。
卵のついている実の場合、特に複数の卵がついついる実の場合は、割ればしを割り、両先端の間に1cm程度に切った割ればしの切れ端を挟み輪ゴムで固定する。
両端に切れ端が入って固定されているので2本の箸の間にはちょうど割ればし1本分の空間ができる。この空間の上に卵のついた実をおくことで、実が転がらないように安定することと、実が空間に置かれた形になる。
さらに横に同様な形で卵のついていない実をおくことで、産卵された実に潜り込まず、移動してもよいように予備として並べて設置しておく。また、この状態だと、ある程度成長し、次の実に移動するためにも使用される利点がある。
同様に、すでに穴のあいた実も設置するが、穴の位置が横向きから斜め下向きになるように実をおくことが絶対条件!
これは実の中の幼虫が穴から糞などを押し出すので、穴を上向きに設置すると穴がつまり中の幼虫が死んでしまうからである。
さらに、1実には1幼いるが、この実と食用に次に移動する実1〜2ケのみで、シャーレか小さなタッパーに入れる。幼虫のいる実を同じ容器には複数入れないのも基本条件。
採取した穴のあいた実をこのように設置するが、先述べしたように、穴があいていても実の中に幼虫がいるかいないか見極めをしなければならない。
多くの人は実を割り、中を確認するが、私は割って確認はせずそのまま設置し、1〜2日放置しておくと、中に幼虫がいる実からは糞が押し出されていることで確認ができる。
糞を出していない実はそれから割って再チェックをすればよい。
割って確認するのは手っ取り早い確認方法ではあるが、幼虫に余計なストレスを与えないためにも実を割る確認方法はお勧めではない。
ただ、成虫になった時に這い出すほどの大きな穴を開けている実は、一晩容器にいれて放置しても蛹化していれば糞を出していないので割って蛹か抜け殻か確認する。
サナギなら割った状態で羽化するのを待てばよい。
難しいのは晩秋に採集したステージである。
春から秋口まではクチナシの実があり、卵からサナギまでクチナシの実の中で成育するが、越冬する幼虫やサナギは自然界ではクチナシの実から離れてしまう。これは、クチナシの実が熟して落下してしまうことと、熟した実は鳥の餌さとして食べられることも影響しているのだろう。
自然界ではクチナシの木の枝、窪みや二又などに蛹化している。
しかし、10月や11月に採卵してくると、まず気温が違うことで、特に昼夜の温度差は南国とは極端に異なり、室内に置いても孵化は難しく、半分以上孵化すれば上出来である。
孵化すれば飼育方法は通常と同じであるが、成長は遅く、終齢幼虫になってもなかなかサナギにはならず、クチナシの実の穴から出て、実の周囲を徘徊したり、静止したまま動かずに何日もいるものもいる。
自然界では当然実が熟して落下してしまう時期だということを察知しているのであろうが、飼育されている実は生き生きとした緑色の実で、穴からでたものの実は熟さず当惑しているのであろうか、中にはそのまま越冬してしまう幼虫さえいるほどである。
私はこの時期飼育する時には、蛹化場所となる木の枝を一緒に入れるようにしている。
この枝も転がすのではなく、容器より多少長めに切り、容器に押し込むように固定、枝が空間にあるようにセットする。 冬を越し、羽化する個体は、特に♀は翅表面の白紋は広大化し、裏面は抹茶色の渋い見対応のある深緑色の低温期型個体となり、通常の緑色の個体とは別種ではないかと勘違いするほどだ。
卵から越冬させ、高確立で羽化するまで飼育するには、電気スタンドなどを使用し温度の管理をしなければならない。
また餌用に採取してきたクチナシの実は5〜6ケずつ新聞紙で包み冷蔵庫での保管となる。
サナギから成虫になった時に這い出す大きな穴など複数の穴がある。
また、穴があいている実には必ず幼虫がいるとは限らない。
実の中を食べつくし、他の実に移動してしまい空になった実。
すでに成虫になり、サナギの抜け殻のみの実など多用だ。
イワカワシジミにも好みがあるようでクチナシの木が立ち並んでいても全ての木の実に産卵している訳ではなく、集中的に産みつけられている木がある。
白い小さな卵をみつけても、必ず生きている卵とは限らず、ホテルに帰ってから虫眼鏡で再チェックが必要となる。
小さな卵の先端中央部にさらに小さな穴が空いていることがある。
当初、もしかして孵化した後の穴?と考えたこともあったが、幼虫の出た穴の形状とは違い、また、仮に幼虫だとしたら、その実に潜り込んでいるはずが痕跡もない。
また、この穴のあいた卵が、時には生きている卵と同数に匹敵することさえある。
これはダニに吸われた後の穴で、死んでいる卵である。
卵のついている実の場合、特に複数の卵がついついる実の場合は、割ればしを割り、両先端の間に1cm程度に切った割ればしの切れ端を挟み輪ゴムで固定する。
両端に切れ端が入って固定されているので2本の箸の間にはちょうど割ればし1本分の空間ができる。この空間の上に卵のついた実をおくことで、実が転がらないように安定することと、実が空間に置かれた形になる。
さらに横に同様な形で卵のついていない実をおくことで、産卵された実に潜り込まず、移動してもよいように予備として並べて設置しておく。また、この状態だと、ある程度成長し、次の実に移動するためにも使用される利点がある。
同様に、すでに穴のあいた実も設置するが、穴の位置が横向きから斜め下向きになるように実をおくことが絶対条件!
これは実の中の幼虫が穴から糞などを押し出すので、穴を上向きに設置すると穴がつまり中の幼虫が死んでしまうからである。
さらに、1実には1幼いるが、この実と食用に次に移動する実1〜2ケのみで、シャーレか小さなタッパーに入れる。幼虫のいる実を同じ容器には複数入れないのも基本条件。
採取した穴のあいた実をこのように設置するが、先述べしたように、穴があいていても実の中に幼虫がいるかいないか見極めをしなければならない。
多くの人は実を割り、中を確認するが、私は割って確認はせずそのまま設置し、1〜2日放置しておくと、中に幼虫がいる実からは糞が押し出されていることで確認ができる。
糞を出していない実はそれから割って再チェックをすればよい。
割って確認するのは手っ取り早い確認方法ではあるが、幼虫に余計なストレスを与えないためにも実を割る確認方法はお勧めではない。
ただ、成虫になった時に這い出すほどの大きな穴を開けている実は、一晩容器にいれて放置しても蛹化していれば糞を出していないので割って蛹か抜け殻か確認する。
サナギなら割った状態で羽化するのを待てばよい。
難しいのは晩秋に採集したステージである。
春から秋口まではクチナシの実があり、卵からサナギまでクチナシの実の中で成育するが、越冬する幼虫やサナギは自然界ではクチナシの実から離れてしまう。これは、クチナシの実が熟して落下してしまうことと、熟した実は鳥の餌さとして食べられることも影響しているのだろう。
自然界ではクチナシの木の枝、窪みや二又などに蛹化している。
しかし、10月や11月に採卵してくると、まず気温が違うことで、特に昼夜の温度差は南国とは極端に異なり、室内に置いても孵化は難しく、半分以上孵化すれば上出来である。
孵化すれば飼育方法は通常と同じであるが、成長は遅く、終齢幼虫になってもなかなかサナギにはならず、クチナシの実の穴から出て、実の周囲を徘徊したり、静止したまま動かずに何日もいるものもいる。
自然界では当然実が熟して落下してしまう時期だということを察知しているのであろうが、飼育されている実は生き生きとした緑色の実で、穴からでたものの実は熟さず当惑しているのであろうか、中にはそのまま越冬してしまう幼虫さえいるほどである。
私はこの時期飼育する時には、蛹化場所となる木の枝を一緒に入れるようにしている。
この枝も転がすのではなく、容器より多少長めに切り、容器に押し込むように固定、枝が空間にあるようにセットする。 冬を越し、羽化する個体は、特に♀は翅表面の白紋は広大化し、裏面は抹茶色の渋い見対応のある深緑色の低温期型個体となり、通常の緑色の個体とは別種ではないかと勘違いするほどだ。
卵から越冬させ、高確立で羽化するまで飼育するには、電気スタンドなどを使用し温度の管理をしなければならない。
また餌用に採取してきたクチナシの実は5〜6ケずつ新聞紙で包み冷蔵庫での保管となる。
10月に西表島、石垣島で採卵してきたイワカワシジミの卵から、来春どれ程の低温期型個体が出せるか、同行採卵した渡辺さんがチャレンジ中で、来春の羽化が楽しみだ!
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