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2012年12月 2日 (日)

ヒメギフチョウ!

長野県には多くのヒメギフチョウの生息地が点在しているが、採集に行くなら、発生状況を見ながら、また、採集成果を見ながら転戦が可能な諏訪盆地がお勧めである。
4月20日前後には最盛期を迎える甲州街道・国道20号線沿いの生息地から、5月中旬に最盛期を迎える標高の高い山岳地帯まで生息地が点在している。
発生の早い、4月中旬から発生が始まる生息地は山梨県と長野県の県境に位置する、山梨県北杜市の平岡から長野県富士見町栗生、茅野市青柳、林間、大沢、矢ノ口、大地、木船、西山、岡谷市高尾山。
追いかけるように茅野市大沢上、金沢峠 、富士見町花場、木之間、とちの木、若宮と続き、4月下旬になると、入笠山への林道沿いに点在する3産地、富士見パノラマスキー場上、青柳からの入笠山登山道沿いなどの発生が始まり、4月末から5月初旬になると原村の立場大橋下、立場キャンプ場、丸山別荘地上、茅野市蓼科湖周辺のホテル滝ノ湯入口、蓼科温泉、東急リゾート地内、伊那市小黒川沿いの黒河内林道沿い、半対峠、釜無山麓の東谷、諏訪市・諏訪白樺湖小諸線沿い、塩尻市高ボッチ高原下片丘、崖湯周辺、大沢流域。
5月中旬になると茅野市蓼科のピラタス蓼科ロープウェイ始発駅周辺、美濃戸別荘地上弓張川支流沿い、諏訪神社の森、立科町白樺高原国際スキー場、白樺国際、信濃唐沢、蓼科牧場脇など1ヵ月以上最盛期の生息地が点在している。
ヒメギフチョウは朝方、陽当たりの良い林道林縁に群生する笹の葉上で翅を広げて身体を暖め、十分温まると吸密活動が始まる。
好んでスミレ、山桜などの花から吸密するが、ふきのとう、ユキヤナギなどから吸密することもある。
ヒメギフチョウはある程度の蝶道を持ち、林道などを流しながらの採集時によく出てくる場所は蝶道であり、このような場所をみつけたら、ネットの振りやすい場所に白いタオルを掛けておくと、飛翔しているヒメギフチョウは大半その白い布めがけて飛翔してくる。
白いタオルなどの布は非常に効果的なトラップとなる。

トラップ使用の場合、よくギフチョウなどでブルーのシ―トや布などを広範囲に仕掛けているのを目にするが、あまり広範囲に仕掛けると狙いの蝶が逆に散らかってしまい逆効果になる。
トラップを掛ける範囲は蝶が飛来した時に走って間に合う程度の距離にひとつずつ、多くも三ヶ所が理想的である。     また、朝方や低温で活動しない時間帯には林縁の陽当たりの良い笹の上や林内の空間、陽当たりのよい枯れ草や落ち葉の上を軽くネットで風圧をかけると舞い上がってくるが、ヒメギフチョウの場合は風圧を加えられたり、林道を歩かれて驚いても飛び出しが遅いので、風圧を加える場合は歩く先を、仲間と採集時には先頭ではなく二番目を歩くのが秘策!

採集仲間が皆このブログをみていたら先に歩く人がいなくなったりして(^-^)g"

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