チョウセンアカシジミ!
山形県、岩手県では採集禁止のチョウセンアカシジミも、新潟県なら自由に採集できる。
現在一般的に知られている生息地は基本的に放卵であるが、新潟県には以前から生息していた。
チョウセンアカシジミの発生は6月6〜8日には始まり、発生開始から1週間で最盛期を迎える。
発生から4〜5日を経過すると、すでに縁毛まで綺麗な個体は少なくなる。
チョウセンアカシジミは各生息地内ではダラダラ発生はみられず、新鮮個体は1週間以内である。
最近は発生時期が年によりバラツキがあるが、6月15日前後なら間違いない。
発生地で1番早く、6月10日前後に最盛期を迎えるのは三条市の鹿峠。
1番遅く6月20日前後に最盛期を迎えるのは長岡市栃尾島田で、生息地ごとに発生時期が多少異なってもこの程度である。
チョウセンアカシジミとウラキンシジミは同じデワノトネリコを食樹としているが、混成地と呼べるほど両種が対等に個体数が生息している生息地はなく、2種は住み分けをしていると考えた方が確実である。
但し、チョウセンアカシジミの生息地には稀にウラキンシジミが生息していることも確かで1〜2匹混ざることもある。
私が生息地を探索し、調査した範囲でウラキンシジミの個体数も多く、間違いなく両種が対等近く生息しているのは長岡市楡原のみである。
混成していてもチョウセンアカシジミ何十に対してウラキンシジミはせめて1〜2の比率であり、逆にウラキンシジミが多産する生息地ではチョウセンアカシジミが1匹も混ざることもない。
チョウセンアカシジミの採集法は基本的に叩き出しであるが、朝方だと、食樹のデワノトネリコの葉に静止している個体、羽化直後で下草やデワノトネリコの幹で翅を伸ばしている個体も見いだせる。
午後3時過ぎには枝先空間を活発に飛翔する多くの個体をみることもできる。
チョウセンアカシジミは生息地を多数知ることが採集成果をあげる必要事項であり、生息地を一ヶ所しか知らないと、局地的に生息するこの種は自分が知る生息地に他の採集者が先に入ったら1匹も採れないということになってしまう。
しかし、生息地を多数知っていれば転戦可能で、どこかでおおあたりができる。
以下に記した生息地は地名だけであるが、チョウセンアカシジミはデワノトネリコから離れることがない習性から地名を頼りにデワノトネリコを探せば生息地を探し出すことは容易である。
しかも、私が探索した時も、車窓から見えるデワノトネリコを頼りに探索したことから、歩き回って探索することはないことも幸いであろう。絶対条件としてデワノトネリコの根元に1m前後巾の草地がないと生息していない。
これは一部の終齢幼虫が葉と共に根元の草地に落ち、草地て蛹化するため、地面が露出している根元のデワノトネリコでは発生していないからである。
チョウセンアカシジミ生息地一覧。
見附市杉沢町杉沢に三ヶ所。
長岡市楡原、文納、下塩寺前、上塩に七ヶ所、塩新町に二ヶ所、塩中、栃尾島田、山椒谷、寺泊、寺泊白岩、三条市笠掘、牛野尾、鹿峠、鹿峠中央、長嶺、東大崎などである。
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コメント
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私が中学のとき新潟に住んでいて三条市の月岡養護学校付近の道心坂でチョウセンアカシジミ採集しました。ここはギフやオオヒカゲがいました。もう40年前ですがwww
投稿: sadamuhuseinko | 2017年9月29日 (金) 21時07分