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2013年2月23日 (土)

アリと共生する蝶・パ―トⅠ キマダラルリツバメ

アリと共生する蝶・パ―トⅠ           キマダラルリツバメ


アリと共生する蝶・パ―トⅠ           キマダラルリツバメ

アリと共生する蝶・パ―トⅠ           キマダラルリツバメ
シジミチョウ科には他の科にはみられない生態をもつ種類がいる。
アリ類への蜜の供与と、これに関連したアリ類との共同生活のサイクルが定着している。
植物食から動物食への転換をはたした一部の種類が生存する特異な種類さへもある。
動物食のグループにはいくつかの転換段階の種もあり、ムモンアカシジミのような植物、動物両食派、ゴイシシジミのような自力でアブラムシ食派。
クロシジミなどのようなアリからの餌もらい派、ゴマシジミのようなアリの幼虫食派などがある。
その他にもアリと共生まではいかないが、多分に関わりのあるアサマシジミやオオルリシジミなどもみられる。
アリと共生している種類ではキマダラルリツバメ、ムモンアカシジミ、オオゴマシジミ、クロシジミ、ゴマシジミの5種類である。

6月上旬から7月上旬にみられるキマダラルリツバメは自然林にはほとんどみられず、クワや桐の休耕地、道路脇や学校、社寺周辺、城跡、発電所周辺などのサクラ並木、アカマツ林などをホストとして生息する。
上記の植物の、主に枯れ枝がみられるような古木の樹皮下にすみ、同じ環境にすむハリブトシリアゲアリから口移しで動物質の餌をもらい成長する。
3齢幼虫で越冬し、山梨県、神奈川県などでは6月中旬、長野県や福島県などでは6月下旬から発生がはじまる。     日本産は地域変異が認められることから一時期幾つかの亜種に分類されていたが、生息地が離散的で消滅してしまった産地も少なくなく、最近はひとつの亜種[ takanonis]とする場合が一般的である。
♂は晴天の場合夕方近くから活動し、曇りや小雨模様の天候の場合は活動場所や活動時間が極端に異なる。
私が現在把握している生息地は、山梨県都留市に10産地、大月市2産地、相模原市は最近発見した津久井町を含め11産地が。
長野県には4産地、福島県には会津坂下町2、会津美里町2、西会津町4、喜多方市2、柳津町10、 三島町11、金山町7産地があり、新潟県はまだ調査中であるが、阿賀町に3産地を確認している。

午前中から叩きだし採集を試みる人は多いが、何れも長竿を一杯に伸ばし、少しでも高い枝先まで叩こうとしている人を多く見受けるが、キマダラルリツバメの場合、叩き出された♂はほとんど平行移動か高所への移動のため、叩き出してもネットインの確率が悪く、常に長竿の1m前後下方を叩くのが成果をあげる。
また、古木で枯れ枝があるようなホストは発生木になっているケ―スが多く、普通に枝先を叩いたあと、太めな枝を強めに叩くと♀が舞落ちるように下方の草地に飛びたしてくる。
また、♀を飛び出させる方法は、根元近くをを蹴飛ばすのも効果的で、結構太い木でも振動が伝わり飛び出してくるが、利用価値のない古木とは言え、持ち主はいることから、周辺に農作業などをしている方がいる場合はやめたほうがいい。
♂が夕方活発に活動するが長野県や山梨県の場合樹冠が多く、長竿でも届かないケ―スが多く、採集に行かれるなら目線より下方を活動場所に選ぶ福島県がお勧めである。

ゼフィルス&キマダラルリツバメ採集ツアー
6月29日〜30日、7月6日〜7日     どちらも参加費は交通費、宿泊費、飲食費、ガイド代込み!30000円!

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