マナーの悪い採集者
飛翔している蝶をみつけても、熟練者なら軽くネットインしてしまうが、女性や子供、初心者は確実にネットインしたいために蝶と一緒に移動しながら蝶が静止し、確実に採れると思うまでネットを振らない。
ところがこんな慎重にネットインを狙い、追いかけている蝶を横から来てネットインしていまう人がいる。
人が仕掛けたトラップに飛来している蝶、トラップの周囲に飛来して絡んでいる蝶を平気で採る人。
人がみつけて狙って走っているのに、後ろから追い抜き、ネットインしてしまう人。
飛来してくるコ―ス で飛来個体を狙っているのに、前に飛び出しネットインしてしまう人。
叩き出しや振りにがしの個体を横からネットインしてしまう人。
最悪はネットを振っている最中にネットを振ってくる人。
私主催の年間採集予定表には[採集時の心得]が16項目に渡り書いてある。
目的地に着いても、運転してくれた人が準備ができ、行動を開始するまで採集を開始しないで待つ。
飛翔している蝶、吸蜜、吸水など静止している蝶を含み最初に見つけた人にネットインの権利がある。
仮に振り逃がしても追いかけてるうちにはネットを出さない。
自分の所に飛来し、当事者がネットインが無理と感じた場合はネットインし、蝶の収まったネットのまま相手に差し出す。[相手ができた人なら受け取らないだろう]など、きめ細かく注意事項を記載して、参加者が楽しく、さらに場所を譲るなど全員が成果があがるように、お願いをこめてツアーを開催している。
最近は山中で出会っても挨拶もしない人、畑や家の庭などに平気で踏み込む人。さらには仕掛けたトラップを放置したまま帰ってしまう人。
煙草の吸殻、ペットボトルや昼食のゴミの放置など目に余る行為が多すぎる。
私有地立ち入り禁止などの看板などが設置されている地域や、看板がなくても明らかに私有地と思える場所などでは、地域単位の立ち入り禁止地域では区長など責任者に、耕地や人家の庭先などでは持ち主に許可をとった上で、私は採集ツアーを開催している。
採集者同士のトラブルは当事者だけの問題ですむが、採集地域で地元の人とのトラブルは、最終的に立ち入り禁止、採集禁止などマニア全員に迷惑がかかることから、駐車位置、耕地や庭先への立ち入り、ゴミの放置、栽培している果実や農作物の採取など、一般常識さえ無視する人も見受けられ、また、地元の方々からの苦情も度々耳にすることもある。
私は、常に地元の方々とは時間をかけてなるべくゆっくりと話をし、いつの間にか親しくさせて頂いていることが多く、野菜や果物、山菜、時にはお米さえくれるような人たちが、ある時いきなり立ち入り禁止の看板を設置したりされ、事情を聞くと、丹誠かけて育てている畑に踏み込み無残に荒らされ、注意しても全く無視されたなど、よほど我慢ができなかったことと思われる。
蝶採集は大半の人たちは趣味であるが、農作業をしている方々は生活がかかっていることであり、人に迷惑を掛けず、トラブルを起こさず、楽しい採集をしたいものである。
ただ、一部には訳のわからないボランテァなどに条例や保護区などでもなく採集禁止などと高飛車に言われることもあり、この場合は所属先、氏名、根拠などを聞き、無意味に引き下がらないことも心しておきたい。
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