ギフチョウ福島県ツアー
4月27日〜29日のギフチョウ採集ツアーは、長野県下伊那郡、新潟県柏崎市についで三回目のツアーである。
今回の参加者は現地合流、小学5年のハ巻光君を含めて総勢9名。
前回の新潟ツアーから天候に恵まれず、初日はほとんど雨模様。
2日目は低温、強風と散々な天気でギフチョウどころか、越冬のタテハ類さえ見られない最悪の状態。
沢筋の多少でも風をしのげる場所でのスギタニルリシジミ採集に切り替えても、飛翔する個体はみられず、叩きだし採集であるが、叩きだしても突風にもっていかれる個体が多い。
そんななか、光君は林道沿いのササを叩き、1ペア―のネットインし、5年生にしてはセンスの良さを感じさせる。
スギタニルリシジミはギフチョウ採集地には大半生息しているが、採れるのは♂のみで♀をみかけることはほとんどできない。
しかし、西会津は簡単に♀が採集できる極めて希少な生息地である。
林道沿いを飛翔する個体もみられるが、これらは♂の個体群であり、キブシやモミジなど樹木の種類は多いが集中的に集まる樹木があり、これらの樹木に集まっているなかには多くの♀が含まれている。
2日間はギフチョウ採集もできず、生息地の案内。
しかし、少し標高をあげると林道はスキー場並みの残雪で、歩くことさえ容易でない残雪に10日前後の発生の遅れを感じる。
最終日は朝から晴天、無風、気温もギフチョウが飛翔するには十分のギフチョウ日和。
9時、10時、11 時、ギフチョウは見かけることさえない。
他の生息地を調査に行ってくれている新海君からも、採れた!どころか、見てもいないという連絡である。
参加者全員が歩き回る訳だから、かなり広範囲をみていることになるが、誰も目撃さえできない状況である。
発生の確認は4日前に複数の確認をしていることから、考えられるのは、羽化準備を初め、羽化直前だったサナギがその後からの厳しい寒気で死滅してしまったか?、発生地が沢筋であり、残雪でまだ本格的な発生が始まっていないのか?さらに、発生初期で♂もまだ発生地から離れていないのか、などと考えるが、植物の芽吹きからみて本格的な発生時期になっていないことは事実であるが、それにしても全く目撃すらできないということは考えられない。
それでも昼前くらいから、羽化直後と思われる、弱々しい飛び方をする個体が見られ初め、最終的には全員が目撃し、ネットを振ることもできた。
最年少の光君は毎晩誰か相手を探してはジャレ遊び、初めてのツアー参加を楽しんでいたが、前回の雄大君同様に思い切りギフチョウを追いかけることも、多数のギフチョウをネットインすることもできず可哀想であったが、蝶採集の厳しさを知ることで、また一歩前進したのではないかと前向きにとらえてもらえれば幸いである。
それにしても、こんなに連続天候に恵まれないツアーはなんとか終わりにしたいものである。
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