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2013年5月31日 (金)

国立公園

本格的な採集シ―ズンを迎える季節になり、採集禁止種の採集で毎年警察沙汰になっている例も少なくない。
1番気をつけなければいけないのが、今から最盛期を迎えるクモマツマキチョウの採卵である。
大半の人が山梨県や岐阜県、新潟県などでは条例もなく、国立公園内でも、特別保護区でなければ採集可能であるとクモマツマキチョウ採集に行くが、この時大半の人がミヤマハタザオなどに産みつけられている卵を探して採卵する人が多いだろう。
しかし、卵を採卵するということは、産みつけられている草ごと採取するわけで、これが問題。
国立公園内では特別地域と普通地域に区分けされ、特別地域の中の特別保護区でなければ昆虫類の採集は可能であるが、植物の採取は公園内は一切禁止であるということは意外と知られていない。     昨年山梨県南アルプス市の広河原でおきた植物採取事件もこの[自然公園法違反]を適応されている。
クモマツマキチョウを飼育するなら母蝶採集をし、ベンペン草などに比較的容易に産卵するので自宅での産卵を試みることをお勧めする。
ミヤマハタザオはクモマツマキチョウが生息しない、国立公園外にも多いので、何かの採集時に採取しての飼育を心がけたい。

国立公園は国が指定し、国が管理する公園で国定公園は国が指定した国立公園に準ずる公園で地方自治体が管理する。
国立公園は現在28ヶ所がある。

利尻礼文サロベツ、知床、阿寒、大雪山、釧路湿原、支勿洞爺、十和田八幡平、陸中海岸、磐梯朝日、日光、上信越公原、秩父多摩、小笠原、富士箱根伊豆、中部山岳、南アルプス、白山、伊勢志摩、吉野熊野、山陰海岸、大山隠岐、瀬戸内海、足摺宇和海、阿蘇九重、雲仙天草、西海、霧島屋久、西。
地方自治体による天然記念物・採集禁止種。
これからシ―ズンを迎える関東エリア。クモマツマキチョウ長野県全域
富山県全域
新潟県糸魚川市小滝オオルリシジミ
長野県全域
アサマシジミ
長野県北佐久郡代田町
ヤリガタケシジミ
長野県全域
ミヤマシロチョウ   群馬県全域
長野県全域
山梨県南巨摩郡、中巨摩郡、北巨摩郡、韮崎市
ミヤマモンキチョウ 群馬県全域
長野県全域
キマダラルリツバメ 福島県大沼郡三島町 神奈川県藤野町
山梨県北都留郡、南都留郡、大月市、都留市、富士吉田市
オオイチモンシ
群馬県全域
長野県全域
コヒオドシ
長野県全域
ベニヒカゲ
群馬県全域
長野県全域
クモマベニヒカゲ
長野県全域
タカネキマダラセセリ
長野県全域
市町村の合併により、旧郡などでの表示めある。

最近は携帯電話持参の人が大半で、ネットを持参しているだけで「怪しいやつ!何か密漁しているやつ」とすぐ警察に通報する人も多く、警察は通報されると必ず出向いて確認しなければならないようで、職務質問のうえ荷物検査など二時間前後時間をとられ、採集どころではなくなってしまうので、規制区域外でも登山道やハイキングコ―スなどの人混みのするような場所での採集には気をつけたい。

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