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2013年5月19日 (日)

オオルリシジミ

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オオルリシジミ
オオルリシジミの発生状況を察知する材料として、私はニセアカシアの開花状況を参考にしている。
真っ白いフジのようなニセアカシアの花は、車窓からでも十分観察することができる。
クララを食すオオルリシジミは飼育時の代用食としてニセアカシアの花を食すことからも意味深い花である。
ニセアカシアの満開時にはオオルリシジミの発生が始まり、ニセアカシアが末期のころオオルリシジミは最盛期を迎える。
オオルリシジミは♂が発生するとクララの花穂にこだわり、 まだ開花しない花穂の先端に静止して夜を過ごすほどである。
1週間前後♀が羽化するのを待ち、交尾が終わるとクララの先端の主は♀のオオルリシジミに代わる。
♂はそれでもクララに執着しているのか、♀の行動を見ているのか、クララの周囲の雑草に静止して夜を過ごすようになる。
一方♀は交尾後、体内での熟成を待ち、産卵まではクララの先端に静止して夜を過ごすようになる。
ギフチョウの採集の往復時に中央自動車道、関越自動車道などでニセアカシアやフジの花などの開花状況を見ていると、開花はかなりの勢いで北上しており、オオルリシジミの発生が間もないことが感じられる。

私はギフチョウの採集が6月上旬までは間違いなく続くと思われるが、オオルリシジミの発生で、絶滅と言われている新潟詣でが始まりそうである。

飯山市ではオオルリシジミの希少性を知る観察会が[北信越の里山を保全活用する会]などの主催で、小中学生と保護者が対象で6月9日と16日、午前9時から正午まで開催される。
希望参加日を事務局の市公民館
℡0269*62*3342
に5月31日までに申し込む。
同会では、地元の自然の素晴らしさを知り、残していってもらいたい、と。

希少性と併せて、シジミ類では綺麗な蝶 であり、子供たちにはぜひ見てもらいたい蝶である。

申し込み時長野県民、飯山市民でない方は、一応参加可能かの問い合わせをした方が懸命である。

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