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2013年6月22日 (土)

アサマイチモンジ &ホシミスジ

アサマイチモンジ &ホシミスジ
アサマイチモンジ &ホシミスジ
アサマイチモンジ &ホシミスジ
長野県東御市から立科町周辺はアサマイチモンジ多産地であり、以前はオオルリシジミの採集時にアサマイチモンジの採集をしていたが、オオルリシジミが長野県の条例で採集禁止になってからは、アサマイチモンジを採りに行ってもオオルリシジミの採集と勘違いされることから、オオルリシジミの発生時期と重なり発生するアサマイチモンジの採集にこの地域に行くことはなくなった。
アサマイチモンジは広範囲に生息しているが、狙って二桁採集ができる代表的生息地は山梨県富士河口湖町の本栖高原であり、この生息地の大型化する♀の個体群は別格である。
ホシミスジも本栖高原には多く、♂の最盛期は7月初旬であるが、♀の最盛期はクロシジミの最盛期でもあり、両種の採集が可能である。
個体変異の著しい生息地は新潟県魚沼市 銀山平から奥只見の個体群で、この地域の個体は白帯が細く黒化する傾向が著しい。
長野県秋山郷はアサマイチモンジやホシミスジに限らず、ミスジ類は極端に大型化し、20年以上前に林道上空を滑空するアサマイチモンジを見た時には、上空を飛翔する様は白帯が目立ちオオイチモンジと勘違いし、興奮しながら追いかけたほどであった。秋山郷のホシミスジの特徴的な変異は後翅の白帯が消滅する[写真参考]個体を産することで、この個体の出現率が非常に高いことである。
新潟県長岡市大積千本のイチモンジチョウの白帯が全般的に消滅する黒化型のタイプとは異なる特異な変異個体である。
アサマイチモンジの個体変異は特に♀に多くみられ、代表的な変異は後翅に出現する赤班であり、驚くほど発達した赤班もみられる。
飛翔時にはイチモンジチョウとアサマイチモンジとの見分けは困難であり、イチモンジチョウと思い込みネットインしない人も多いだろうが、特に大型の個体はアサマイチモンジの♀の個体のことが多く、白帯が極端に幅広い個体までみられることからネットインしてみる価値はある。

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