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2013年6月13日 (木)

キマダラルリツバメ

キマダラルリツバメ


キマダラルリツバメ

キマダラルリツバメ
キマダラルリツバメの発生時期が近ずいてきた。
山梨県、長野県と関東甲信越エリアには生息地が点在しているが、採集するなら福島県がお勧めである。
福島県では三島町は条例で採集禁止されている。
会津美里町には3ヶ所、柳津町12ヶ所、三島町15ヶ所、西会津4ヶ所 、喜多方市3ヶ所、金山町11ヶ所など至る所に生息地が点在しているが、大半桐の休耕地であり、畑も多く、農作業をしている方には挨拶をし、畑には踏み込まない注意が必要である。
キマダラルリツバメと言えば叩きだしと長竿で朝からこの地方のホストである桐の木を叩きまくっている人を目にすることが多いが、叩きだしは効率が悪く、テリトリー活動をする時間帯での採集が容易で成果もあがる。
朝から叩きだし採集をされるのなら、吸蜜活動に訪れるヒメジュオン、トラノオウ、ドクダミなどの白い花を見て廻ることである。   気象条件にもよるが、晴天なら8:30 am〜11:00amが♂の吸蜜時眼帯であり、♀の吸蜜時間帯は♂が活発にテリトリー活動をする3:00pm〜4:30pm の間である。
♀は発生木の根元周辺のヒメジュオンなどを好み、♂がテリトリー活動をしている時間帯に吸蜜活動をしている個体は♀だと思って間違いない。
また、テリトリー活動時には♀も活発に飛翔することがあり、行き来するテリトリー活動をしている中や周辺を直接的に飛翔する個体は♀であるから、飛翔法で判別はつく。
初めて採集に行かれる方はテリトリー活動をする場所がわからないだろうから、多少早めに狙った生息地に入り下見をしておく必要がある。
テリトリー活動する場所は桐の古木、さらに枯れ枝があるような桐が最低2〜3 本以上、できれば半円形のように生える古木の周囲の草地、土手、ススキなどが自生する窪地などが 狙い目であり、さらに自生する草木が他の草木より多少背の高い草木が最適である。
目の前でテリトリー活動が始まると、一見空中戦でネットインできるように感じ、空中戦をしたくなるが、空中戦をするのは卍活動時のみ。
テリトリー活動時には空中戦を挑まなくてもすぐ静止するのであせらず待つことである。
注意事項はもうひとつ。
テリトリー活動を開始する1時間前後前には叩きだしはしないことだ。
テリトリー活動の1時間前後まえになると、高い枝先に静止していた個体はテリトリー活動の準備のため、下枝に移動している個体が多く、この時間帯に叩くと周囲に散らかってしまい、通常テリトリー活動をする場所でもテリトリー活動は見られなくなる。   吸蜜活動をする花や、テリトリー活動をする場所は片方に必ず空間があり、吸蜜活動に訪れるヒメジュオンなどの花の位置は、咲き乱れる花の中心部などではなく、端に咲く花を選び、飛来して花に静止した直後、180度回転して静止し、いつでも前方に空間があり、飛び立てる体制での吸蜜活動に入る。

テリトリー活動はその日の気象条件に極端に影響され、晴天の場合は大半3時過ぎから活動を開始するが、余りにも天気が良すぎ、暑いと極端に遅くなり5時を過ぎることもある。
曇りの時は一時でも陽が差すと、昼過ぎなら直後にテリトリー活動をするが長続きはせず、また、陽が差した直後に活動を開始するなど何回か見られる。
全く陽が差さないような日は湿度がひくければ2時前後から活動がみられる。
また小雨模様の時には、通常テリトリー活動をする場所ではなく、葉の大きなウド畑、ジャガイモ畑など一面が比較的平らで止まりやすい場所での活動となる。いずれの時間帯のテリトリー活動でも、活動位置は目線より低く、小さな虫のように素早く行き来する個体が見えさえすれば成果はあがる。
今月と来月には私の店主催のゼフィルス&キマダラルリツバメ採集ツアーの開催もあり、初めてこの地方でのキマダラルリツバメ採集を狙われる方は、このようなツアー参加が1番効率もよく、また習性、活動などを把握できる。
参加希望者は詳細をお問い合わせください。
03*3954*4164 問い合わせ時間は、平日の19時〜21時。
FAX 03*5982*1991

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