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2020年7月 3日 (金)

オオムラサキ

梅雨明けがまちどうしい7月上旬、オオムラサキは各地で発生が始まっている。ネットインした時の衝撃はフタオチョウやオオイチモンジなど大型個体特有のものがある。私のオオムラサキ採集は福島県桧枝岐村や柳津町など限られているが、時にはクロシジミ採集の帰り道などに案内で山梨県での採集もある。オオムラサキは♂♀の活動範囲が異なる生息地が多くみられ、♂♀が同一範囲内で対等に活動している生息地は多くはない。♂は活動範囲も広範囲に及び、上空を勇壮と飛び交かい、時には占有活度範囲内に飛来してきた鳥などを追尾している様は多くの採集者は目撃しているだろう。♂は生息地に自生する食樹のエノキ周辺を活発に飛翔し、枝先などに静止する。当然樹液が出ていれば群がるように集まるが、以前のように3桁前後の物凄い個体が群がるという光景に出会うことは最近ではなく、多くても20頭前後である。オオムラサキの♀は零れ日が差し込むような疎林の樹液に集中的に集まり、吸蜜に夢中になっている個体は指先でも容易に捕まえられるほどである。樹液に集まるオオスズメバチやカブトムシ、クワガタ、カナブンなどの中でもオオムラサキは1番強く、力強い羽撃きで他の昆虫を威嚇してしまう。オオムラサキは越冬幼虫採集での飼育も多くの人にされているが、食樹のエノキは水あげをせず、きり枝での飼育は非常に困難であり、成虫まで飼育しても小型個体となってしまう。オオムラサキの幼虫は選んだ葉に糸を張り巡らせ、巣というか、寝床というか、その葉から移動しながら他の葉を食し、食べ終わるとまたその巣に戻る習性があり、切枝の場合は枝を交換する度に巣を作ることからのストレスなどで小型化してしまう。野外のオオムラサキも最近は小型化が多く、これは温暖化の影響で、幼虫期間が短縮されたことにより、幼虫が大きくならず短期間で蛹化してしまうからである。オオムラサキ採集は樹液の出ている樹木を探すのが1番であるが、採集地で樹液などはなかなか探しだすことも困難で、トラップ採集が成果をあげる。トラップに最適なのは鶏糞が手っ取り早く、活動範囲内の地面に鶏糞を撒き、地面の土とかき混ぜたあと充分な水をかける。即効性がないので朝方仕掛けておくと、オオムラサキが活動を活発にする日中匂いが出て効果的である。さらに即効性があるのは桃を潰して焼酎をかけるという秘策もあるが、現地で購入しても桃は高価であり10ケ以上の桃を購入してのトラップは高いものになる。また、子供連れの採集時、樹液に静止しているオオムラサキにネットをかぶせた時、スズメバチなどがネットに入ることもあるので十分な注意が必要である。

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