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2020年10月19日 (月)

新生息地探索

シーズンオフになると、通年マレーシア、ランカウイ島の採集ツアーや先島諸島の採集ツアーを開催し、時間があれば各種の新生息地の探索をしている。今年はコロナで海外にはいかれずこの秋からも積極的に産地の探索を続けている。昨年の探索で狙いをつけ、今年生息が確認できたのは長野県栄村のキマダラルリツバメ、福島県金山町のキマダラルリツバメ、長野県木曽町のギフチョウ、長野県富士見町のヒメギフチョウ、長野県諏訪市のヒメギフチョウ、長野県長野市のヒメギフチョウ、新潟県長岡市のクロシジミ、奄美大島のシロウラナミシジミなど。新生息地発見の基本はまずロケーション、さらに探す種の食草、食樹の自生などがあるか、、何がしらの採集の道中などでロケーション的にこの種が生息していそうだなという直感。ロケーションとは狙いをつける種の好む空間、吸蜜植物、その場に飛来する周辺の空間などである。また、今年見つけた奄美大島のシロウラナミシジミなどは食草の群生地がみつかり、もしかしたらと成虫を探し当てたようなケースもある。ここ2ー3年積極的に探しているのはキマダラルリツバメの生息地。特に新潟県では今でこそ局地的にしか生息していないが、昔はチョウセンアカシジミ同様に糸魚川市から阿賀町辺りまで線状に生息していたと考えられる。宅地や農耕地、道路開発などで林や農耕地まで分断され、僅かに残された昔の樹木地帯などが部分的に隔離され、それでも生息環境の良い場所のみに現在も生息していると考えられ、今でこそ局地的な生息地となっている。新潟県では糸魚川市では狙い目の場所もあるが、まだ未調査。それでも長岡市、津南町、十日町、小千谷市、さらに新潟県と隣接する長野県栄村でも2生息地が発見できた。今年の目標は福島県郡山市。この地域ての生息地があるとすれば桑の放置畑ではないかと。カイコを飼うのに以前はあちこちに桑畑があったが年々この産業も少なくなり、と同時に桑畑も減少してしまった。それでも桑畑がなお残っているのは桑の根である。鍬の根は銘木として高額で取引されることから、カイコを飼わなくなっても根を成長させるため中には放置している農家もある。桑は木曽地方などてもホストとして多く利用されており、この地方でも期待して探索している。奄美大島も今年3回行き、フタオチョウの生息地探索も行い、1ヶ所では沖縄県でも見たことがないほどの春型3月の1化、9月の3化の多くの個体数の生息地を発見した。

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コメント

今年はコロナの影響で家に籠る時間が多いため、今までの採集した蝶の展翅に時間を割きました。展翅の失敗標本や、三角紙内の採集品、インセクトフェアでの購入品等の展翅をしました。私は、軟化剤を使用しない方法を考えたのでご紹介します。①底の深いタッパーに1cmほど水を入れ、その中に果物を保護する網状の発砲スチロールを浮かべます。②待ち針を2本刺し、蝶を針の間に縦にピンセットで挟むと2~3日で軟化します。失敗した標本は、標本の針を直接スチロールに刺し、同様に、羽が少しずつ上に上がり柔らかくなります。裏展翅も簡単にできます。※底の浅いタッパーをしますと羽がタッパーに触れ羽が変形する場合がありますので注意してください。今後の参考にしてください。

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