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2021年6月13日 (日)

風をみる。

採集に行く道中、また、採集地に着いて、周辺の樹木の枝先などみて、今日は風か強いなと感じたことのある人は大半ではないだろうか。風の強弱にもよるが、かなり強い風のなかでも採りなれた場所に行き周辺で採集を試みる。しかし、蝶は風をみて風上に防風の樹木が自生し、その風下に無風状態の草地空間があれば大半の蝶はこのような場所に集まってくる。中には勇敢にも風に挑戦し、風上目指して懸命に飛翔する個体もいる。しかし、風には逆らえず正面には進ます、横に流されてしまう個体を多く目にする。このような状況では背丈の低い草花や背丈の高い草なとの場合は比較的根本近くなどに静止する個体が多く静止時間は長い。静止する個体をみつけてもネット裁きが通常通りにはいかないことも。右利きの人なら右側から左側へとネットをひと振りとなるだろうが、左側からの風の場合はその振り方でよいが、右側からの風の場合はネットが反り返ってしまい、慣れない左側から右側へのネット裁きとなる。時にはクモマツマキチョウのような習性の個体は、午前中、吸蜜などをしながら下流に下り、昼過ぎには吹き上げる沢風にのり羽撃きもせずグライダーのように舞い上がってくる個体には、ネットを個体の進行方向にだすだけでネットは風で吹き流し状況となり、個体はネットに飛び込んでくる。このように風をみて自らの活動を風任せに、労力を使わない蝶もいる。特に小型の種や飛翔力の弱い種は風が強いと自力での飛翔が難しく、風に遠方まで流されてしまう危険性から、懸命に静止し離れようとしないこともある。風の強い時間帯は飛翔活動する個体を探すのは難しく、林縁空間や窪地のような風当たりの弱い場所で、草地など軽くネットで風圧を与えると飛び出す蝶が多い。蝶も風をみていることから、蝶の気持ちになって風の影響のない場所を探すと出会える確率は高くなる。

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