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2021年9月14日 (火)

秋のタテハが面白い

ルリタテハ、エルタテハ、シータテハ、キタテハ、キベリタテハなどタテハ類には越冬する種類が多い。キベリタテハは越冬個体群の習性が異なる程度であるが、エルタテハ、シータテハ、キタテハ、ルリタテハなどは斑紋?というより色彩が極端に異なる個体が見られる。まず習性の異なるキベリタテハから触れると、7月20日前後から羽化が始まり、8月上、中旬、さらに8月下旬から9月初旬に羽化する個体群など、年1化でありながら私の私見では3回に別れて羽化する。最初の羽化はエルタテハど同時期で羽化後2、3日は集団で林道の石垣などに集結しているが、その中に僅かな個体数のキベリタテハが混ざっている程度と個体数は少ない。マニアが採集する大半の個体群は8月上、中旬に発生する個体群。最も個体数の多い発生個体である。キベリタテハは標高800mから1000m辺りで羽化し、徐々に標高を上げるアサギマダラなどと同じ上昇蝶である。この個体群でも越冬個体は含まれるが、1番多くの越冬個体は8月末から9月初旬に羽化する個体群である。先の1回、2回目の羽化個体群は1200mから1500m前後の林道などに溜り活動するが、最後の羽化個体群はほとんど一気に尾根まで上がり、タテハとは思えないマツムシソウやキリンソウなどの花から吸蜜し、この個体群の大半が越冬個体となる。越冬個体群は最終的に9月中には産卵場所の標高1000m辺りまで下り越冬場所を探す。エルタテハは北海道産は裏面が明るく、本州産は暗っぽい焦げ茶褐色の個体が多いが、今年の個体は裏面が北海道産に匹敵するほど明るい個体から明るさ、白班の発達した個体まで、通常の安定した裏面とは異なる変異に富んだ個体が多い。ルリタテハは上翅帯状の瑠璃色の、翅の先端にある白い斑紋がライン状の瑠璃色と同様な色彩になる個体が見られる。シータテハは裏面の斑紋はほとんど変異はみられないが、この時期には思わず見惚れれような、光沢のある緑色が発達した個体が獲られる。キタテハも裏面がこの時期には個体変異が著しく、極端に言えば個体ごとに異なると言えるほど変異にとんでいる。マニアの中にはエル、ルリ、シー、キタテハなどネットインもしない方々が多いだろうが、一応ネットインをして個体変異を調べるのもたのしいのではないだろうか。

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