2013年7月 2日 (火)

クロシジミ

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クロシジミ
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クロシジミ


7月に入ると発生種類も多く、採集に狙う選択が難しくなる

クロシジミ、各種ゼフィルス、オオムラサキ、オオヒカゲ、ホシチャバネセセリ、ヒメヒカゲ、ウラジャノメ、アサマシジミ、オオゴマシジミ、オオイチモンジ、ベニヒカゲ、オオウラギンスジヒョウモン、アオバセセリ、ゴマシジミなどなど何を狙う、ということになるだろう。
7月10日前後からは山梨県や静岡県のクロシジミの発生が始まる。
山梨県には生息地が多く、精進湖、本栖湖を初め、本栖高原には3ヵ所が点在し、静岡県には田貫湖、朝霧高原には2ヵ所、上井出に4ヵ所、北山に3ヵ所、富士吉田市に1ヵ所、山中湖村に1ヵ所、そのほかにも長野県白馬村、新潟県奥只見、銀山平、恋ノ岐川流域、さらに発生が始まっている埼玉県など関東甲信越エリアには多数の生息地が点在している。
多少の地域変異はみられるが、1生息地内での個体変異がみられるのは山梨県の本栖湖から本栖高原一帯。
両極端の白型、黒化型を初め、3〜4タイプの変異がみられるように、富士山麓では比較的個体変異がみられる生息地が多い。
クロシジミは朝からヒメジュオンなどに吸蜜活動に飛来している個体が多く、この時間帯は♂♀が吸蜜しているので採集しやすい。
吸蜜活動が終わると、♀は周辺の草や低木の枝先などに静止している。
また、♂も♀同様な行動をみせるが、午後になると次第に高所の枝先に移動し、3時前後からは樹木の冠部上空で激しくテリトリー活動を始める。

お勧め採集地は本栖高原一帯で、同時期にホシミスジ、ホシチャバネセセリ、ミヤマカラスシジミなども楽しめ、稀にゴマシジミとの出会いもある。
高原でクロシジミ生息地を探すには、地面から安山岩などが露出し、クロオオアリが生息していることは最低条件。
クロシジミ探索はゴマシジミやヤマキチョウ採集時のように暑いので水分補給は十分に。
なお、静岡県上井手周辺は採集禁止の地域もあるので要注意。

7月の採集ツアー予定。

北海道採集ツアー=3泊4日、オオイチモンジ、ベニヒカゲ、クモマベニヒカゲ、コヒオドシほか五目採り。

オオゴマシジミ採集ツアー=1泊2日。 2〜4産地。

採集ツアー参加希望者は詳細をお問い合わせ下さい。
TEL 03*3954*4164
FAX 03*5982*1991

なお、7月&8月は平日店を急に休むことがありますので、ご来店される方は事前にご確認下さい。
今週は体調悪化もあり休みます。

2013年7月 1日 (月)

キマダラルリツバメ

キマダラルリツバメ


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6月29日〜30日は福島県でキマダラルリツバメ&ゼフィルス採集ツアーを、参加者9名、私を含む総勢10名で開催
28日の夜集合し、ゼフィルス採集地に早朝到着。
アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ウラクロシジミ、ジョウザンミドリシジミ、オオミドリシジミ、メスアカミドリシジミ、アイノミドリシジミなど各種を、昼まで堪能し、キマダラルリツバメ生息地に移動。
キマダラルリツバメ採集は、10名も一緒に入り採集することは困難なので、二ヶ所に別れての採集である。
私が行かれないグループには、毎年参加してくれ、現地を知り尽くしている方をリーダ―にお願いし、さらに同行者にはボイントマップを書いて渡した。
参加者9名の内、なんとキマダラルリツバメ初採集という人が5名というツアーで、テリトリー活動をするポイントにバラバラに案内するが、初めてではテリトリー活動で飛翔する個体をまず見つけることができない。テリトリー活動を開始する時間までは吸蜜に飛来している個体や、低い植物に静止している♀を採集してもらう。
初参加、キマダラルリツバメ初採集という人でも、静止する♀を全員で7♀探し出すことができた。2:30pmテリトリー活動開始。
キマダラルリツバメ初採集の人には一ヶ所に集まってもらい、最初に現れ、活発にテリトリー活動で飛翔する様を見せるが、一様に「早い、これは知らなかったら探せない」と。

「初めてネットインし、手にした時には雄叫びを挙げたかった」というほどの感動と衝撃を味わい、「本当は参加者が9人もいて、初めてで採れるか心配だった」などという心配も笑い話になった。
初採集の人にはマンツーマンでボイント、テリトリー活動を最初に教えたが、慣れると自分でテリトリー活動を活発にする個体も見つけることができ、今年は個体数が各生息地とも少なかったが、大満足されながら、2日間、4生息地でのキマダラルリツバメ採集ツアーは無事終了した。

2013年6月25日 (火)

キマダラルリツバメ=山梨県&神奈川県

キマダラルリツバメ=山梨県&神奈川県

キマダラルリツバメ=山梨県&神奈川県


キマダラルリツバメ=山梨県&神奈川県


キマダラルリツバメ=山梨県&神奈川県
キマダラルリツバメは山梨県都留市、大月市、富士吉田市、北都留郡、南都留郡は県指定、神奈川県藤野町全域は県指定天然記念物に指定され採集は禁止されているが、撮影や観察は可能である。
都留市には下谷、下大橋、鹿留、十日市場、小野、中央、城山、法能などに生息地があり、大月市には岩殿山、松留に、また神奈川県相模原市藤野町には下岩、上岩、黒田、大野が、相模原町の奥畑、津久井町三ケ木など桂川沿いに生息地を拡張している。
最近はキマダラルリツバメ生息地周辺の草刈りが、ちょうどキマダラルリツバメの発生時期に行われ、以前は昼近くまでヒメジュオンなどの花から吸蜜している個体が見いだせたが、最近は残念ながらこれらの草花から見いだすことができなくなってしまった生息地が多い。
それでも全生息地が草刈りされるわけでもなく、根気よく探索すると観察機会に恵まれることがある。
山梨県、神奈川県のホストは桜の古木で、神奈川県の桂川沿いには至るところに桜の古木が自生していることから、相模湖周辺から津久井湖周辺まで丹念に探せば、まだ新生息地発見の可能性はある。ただ、この地域では午後から活発にテレトリ―活動する場所が発生ホストの桜の古木周辺の、桜の木より低い樹木であり、生息地によっては多くの個体が追尾活動や卍活動を活発に行う光景もみられるが、ごく一部の生息地を除いて、目線よりかなり高い位置である。
観察機会は神奈川県の生息地の方が草刈りされることもなく吸蜜する個体との出会いは多いだろう。
7月の採集ツアー参加者募集!
ゼフィルス五目採り&キマダラルリツバメ採集ツアー・福島県=2回

北海道五目採り採集ツアー3泊4日

オオゴマシジミ採集ツアー・長野県/新潟県/福島県=2回

日帰り採集ツアー
ゼフィルス・オオムラサキ・オオヒカゲ・キマダラルリツバメ・アサマシジミ・ウラジャノメ・コヒョウモンモドキ・オオイチモンジほか。 日帰り採集ツアーは 参加費が基本的に1万円も種類によって異なります。
飲食は自己負担。
高速道路・ガソリンなどま交通費は参加者での割り勘となります。

採集ツアーで初採集種の参加者には最初のネットインまでマンツーマンで案内致します。
参加希望者は開催日・参加費など詳細をお問い合わせください。
お問い合わせは平日 19時〜21時の間 TEL=03*3954*4164
FAX=03*5982*1991
        柿澤まで

2013年5月24日 (金)

ギフチョウ中間報告

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ギフチョウ中間報告

ギフチョウ中間報告


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今年のギフチョウは3月16日の神奈川県や静岡県の発生から始まった。
毎年恒例の春の到来調査は神奈川県の焼山からで、常連の石井さん、渡辺さん、新海君らと二回の調査採集であったが、狙い場所は相模原市の個体数の多い生息地とは異なり、極端に難しい生息地であり、二回述べ6人で4頭という結果であったが、春の自然の調査としては桜の開花が先行、地上植物の遅れが分かり、今年のギフチョウの発生は桜の開花とは一致しない発生状況である確信を強く感じる。
私の本格的ギフチョウ採集開始は、毎年同様に、私の主治医・佐々部先生、黒沢さん、後藤まる美さんとの3月30日長野県下伊那郡からである。
3月30日ラベルの早い5頭を含め、その後の採集、計3産地あわせて32頭を採集。
次に狙ったのは、というより、狂言の人間国宝・山本東次郎先生案内の狙い場所は、先生の希望もあり、山梨県市川三郷町も極端に珍しい旧・市川大門町ではその後の採集を含め計15頭。
希少生息地としては、長野県山の内町での4頭、福島県会津坂下町の3頭、柳津町での1頭である。
その他では福島県西会津町26頭、木島平村は2産地28頭。
長野県秋山郷村では4産地32頭。
などが1産地最低2〜3回以上狙った生息地であり 、毎週4〜5日採集の私の合計頭数である。
その他にも案内で行ったイエローバンドの長野県開田高原や新潟県柏崎市周辺、魚沼市六日町などもあった。
4月下旬の寒波、降雪で5月上旬に発生が見込まれた、長野県秋山郷、木島平村などは、羽化準備のできたサナギが死滅するなどの影響が著しく、個体数が激減していた。

また、春一番の神奈川県での調査時に感じた桜の開花が先行、体感温度と地温との差が著しく、 桜の開花よりギフチョウ発生が遅れるという発生状況がみられる生息地が大半であった。
また、降雪量の多い生息地では、雪解け場所から一斉発生するが、生息地全体でみるとダラダラ発生であり、長い間♂♀の新鮮個体がみられるという状況で、このような地域では、5月の上旬から発生が始まっているが今でも狙える生息地も少なくない。

これから6月上旬にかけて新潟県の奥只見・丸山や浅草岳、 福島県金山町、只見町、長野県野沢温泉町、飯山市関田峠、栄村野々海など狙い場所も多いが、新潟県妙高市や山梨県韮崎市のクモマツマキチョウ、新潟県の日本一大型のウスバシロチョウ、チョウセンアカシジミ、オオルリシジミ、奥只見の黒いフタスジチョウ、福島県のウスバシロチョウ黒化型、発生地が点在するウラクロシジミ、ミヤマカラスアゲハ、アサマシジミ、クロツバメシジミなど一気に本格的シ―ズン突入で、体と時間が幾らあっても足りない季節になってくる。
ギフチョウから離れ、好きな、採りたい種類が狙える季節に貴方は何を狙う?

蝶屋主催6月採集ツアー予定
日帰り採集ツアー
チョウセンアカシジミ・アサマシジミ・ ウラクロシジミ・黒いフタスジチョウ・ゴマダラチョウ/白化型・オオムラサキ/サナギを含め・ツマジロウラジャノメ、ミヤマカラスアゲハほか。
日帰り採集ツアーは参加費10000円から案内種類・生息地により変動があります。交通費など諸経費は参加者での割り勘・飲食費は個人負担となります。

宿泊採集ツアー
ギフチョウ採集ツアー・福県
黒いウスバシロチョウ採集ツアー・福島県
ゼフィルス&キマダラルリツバメ採集ツアー・福島県

フタオチョウ観察・ほか五目採りツアー・沖縄 ほか。

各ツアー参加希望者は詳細をお問い合わせください。

2013年4月30日 (火)

ギフチョウ福島県ツアー

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ギフチョウ福島県ツアー

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4月27日〜29日のギフチョウ採集ツアーは、長野県下伊那郡、新潟県柏崎市についで三回目のツアーである。
今回の参加者は現地合流、小学5年のハ巻光君を含めて総勢9名。
前回の新潟ツアーから天候に恵まれず、初日はほとんど雨模様。
2日目は低温、強風と散々な天気でギフチョウどころか、越冬のタテハ類さえ見られない最悪の状態。
沢筋の多少でも風をしのげる場所でのスギタニルリシジミ採集に切り替えても、飛翔する個体はみられず、叩きだし採集であるが、叩きだしても突風にもっていかれる個体が多い。
そんななか、光君は林道沿いのササを叩き、1ペア―のネットインし、5年生にしてはセンスの良さを感じさせる。
スギタニルリシジミはギフチョウ採集地には大半生息しているが、採れるのは♂のみで♀をみかけることはほとんどできない。
しかし、西会津は簡単に♀が採集できる極めて希少な生息地である。
林道沿いを飛翔する個体もみられるが、これらは♂の個体群であり、キブシやモミジなど樹木の種類は多いが集中的に集まる樹木があり、これらの樹木に集まっているなかには多くの♀が含まれている。
2日間はギフチョウ採集もできず、生息地の案内。
しかし、少し標高をあげると林道はスキー場並みの残雪で、歩くことさえ容易でない残雪に10日前後の発生の遅れを感じる。
最終日は朝から晴天、無風、気温もギフチョウが飛翔するには十分のギフチョウ日和。
9時、10時、11 時、ギフチョウは見かけることさえない。
他の生息地を調査に行ってくれている新海君からも、採れた!どころか、見てもいないという連絡である。
参加者全員が歩き回る訳だから、かなり広範囲をみていることになるが、誰も目撃さえできない状況である。
発生の確認は4日前に複数の確認をしていることから、考えられるのは、羽化準備を初め、羽化直前だったサナギがその後からの厳しい寒気で死滅してしまったか?、発生地が沢筋であり、残雪でまだ本格的な発生が始まっていないのか?さらに、発生初期で♂もまだ発生地から離れていないのか、などと考えるが、植物の芽吹きからみて本格的な発生時期になっていないことは事実であるが、それにしても全く目撃すらできないということは考えられない。
それでも昼前くらいから、羽化直後と思われる、弱々しい飛び方をする個体が見られ初め、最終的には全員が目撃し、ネットを振ることもできた。
最年少の光君は毎晩誰か相手を探してはジャレ遊び、初めてのツアー参加を楽しんでいたが、前回の雄大君同様に思い切りギフチョウを追いかけることも、多数のギフチョウをネットインすることもできず可哀想であったが、蝶採集の厳しさを知ることで、また一歩前進したのではないかと前向きにとらえてもらえれば幸いである。
それにしても、こんなに連続天候に恵まれないツアーはなんとか終わりにしたいものである。

2013年4月16日 (火)

マナーの悪い採集者

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マナーの悪い採集者
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飛翔している蝶をみつけても、熟練者なら軽くネットインしてしまうが、女性や子供、初心者は確実にネットインしたいために蝶と一緒に移動しながら蝶が静止し、確実に採れると思うまでネットを振らない。
ところがこんな慎重にネットインを狙い、追いかけている蝶を横から来てネットインしていまう人がいる。

人が仕掛けたトラップに飛来している蝶、トラップの周囲に飛来して絡んでいる蝶を平気で採る人。

人がみつけて狙って走っているのに、後ろから追い抜き、ネットインしてしまう人。

飛来してくるコ―ス で飛来個体を狙っているのに、前に飛び出しネットインしてしまう人。

叩き出しや振りにがしの個体を横からネットインしてしまう人。

最悪はネットを振っている最中にネットを振ってくる人。

私主催の年間採集予定表には[採集時の心得]が16項目に渡り書いてある。
目的地に着いても、運転してくれた人が準備ができ、行動を開始するまで採集を開始しないで待つ。
飛翔している蝶、吸蜜、吸水など静止している蝶を含み最初に見つけた人にネットインの権利がある。
仮に振り逃がしても追いかけてるうちにはネットを出さない。
自分の所に飛来し、当事者がネットインが無理と感じた場合はネットインし、蝶の収まったネットのまま相手に差し出す。[相手ができた人なら受け取らないだろう]など、きめ細かく注意事項を記載して、参加者が楽しく、さらに場所を譲るなど全員が成果があがるように、お願いをこめてツアーを開催している。

最近は山中で出会っても挨拶もしない人、畑や家の庭などに平気で踏み込む人。さらには仕掛けたトラップを放置したまま帰ってしまう人。
煙草の吸殻、ペットボトルや昼食のゴミの放置など目に余る行為が多すぎる。
私有地立ち入り禁止などの看板などが設置されている地域や、看板がなくても明らかに私有地と思える場所などでは、地域単位の立ち入り禁止地域では区長など責任者に、耕地や人家の庭先などでは持ち主に許可をとった上で、私は採集ツアーを開催している。

採集者同士のトラブルは当事者だけの問題ですむが、採集地域で地元の人とのトラブルは、最終的に立ち入り禁止、採集禁止などマニア全員に迷惑がかかることから、駐車位置、耕地や庭先への立ち入り、ゴミの放置、栽培している果実や農作物の採取など、一般常識さえ無視する人も見受けられ、また、地元の方々からの苦情も度々耳にすることもある。

私は、常に地元の方々とは時間をかけてなるべくゆっくりと話をし、いつの間にか親しくさせて頂いていることが多く、野菜や果物、山菜、時にはお米さえくれるような人たちが、ある時いきなり立ち入り禁止の看板を設置したりされ、事情を聞くと、丹誠かけて育てている畑に踏み込み無残に荒らされ、注意しても全く無視されたなど、よほど我慢ができなかったことと思われる。
蝶採集は大半の人たちは趣味であるが、農作業をしている方々は生活がかかっていることであり、人に迷惑を掛けず、トラブルを起こさず、楽しい採集をしたいものである。

ただ、一部には訳のわからないボランテァなどに条例や保護区などでもなく採集禁止などと高飛車に言われることもあり、この場合は所属先、氏名、根拠などを聞き、無意味に引き下がらないことも心しておきたい。

2013年3月21日 (木)

蝶屋・採集ツアー!

蝶屋・採集ツアー!


蝶屋・採集ツアー!
蝶屋では国内の宿泊での採集・観察ツアーを年間27回、日帰りツアーを30回前後開催しています。

各種ツアーの申し込みは常時受け付けていますが、ギフチョウでのツアーは黒いギフチョウの長野県下伊那郡周辺、イエローテ―ルの採集確率の高い秋山郷、木島平村、福島県西会津町、柳津町、三島町、金山町、只見町と長野県と福島県が人気である。
これはいずれも希少生息地でピンポイントを知らないと採集困難な生息地であることも参加者が多い理由であろう。

なんと言っても人気のあるツアーはギフチョウ、オオゴマシジミ、真っ黒いウスバシロチョウがベスト3であり、続いてゼフィルス&キマダラルリツバメ、クモマツマキチョウ、チョウセンアカシジミ、ウラクロシジミ、ゴマシジミなどのほか、北海道を含めた沖縄から八重山諸島などの離島ツアーも人気である。

各種ツアーを開催して20年以上の実績があり、なおかつ採集困難種が確実に採れるということからリピーターも多く、毎回盛り上がっている。
さらに参加費の中には交通費、採集時から宿でのお酒を含む飲食費、宿泊費、案内費と、個人的な買い物以外は全て含まれていることも安心かと思われる。     希望があれば宿での展翅教室や夜間採集も開催している。
また、子供連れなど家族、ご夫婦での参加者には参加費の割り引きもあり、最近は子供連れでの参加者も多くなってきたことから、子供を対象にしたツアーも考えなければいけないかとも思っている。

日帰りツア―では黒いフタスジチョウ、山梨県のゴマシジミ、クロシジミなどやはりピンポイントでの生息種が多いが、日帰りツアーの場合はなるべく参加者の採集希望種でのツアー開催を心がけている。

子供連れに人気のあるツアーは夏休みのキベリタテハ採集ツアーである。
キベリタテハ以外にも採集種が多く、さらにクワガタ、カブトムシ、カミキリなどの採集も可能で、民宿を借りきっての夕食は、駐車場に夜間採集の灯りや白布のライトトラップの仕掛けをし、さらに庭先でのバ―ベキュ―には子供も大喜びで夜の更けるのも忘れて楽しんでいる。

採集・観察ツアーの年間予定表ご希望の方はご連絡頂ければ郵送致します。
TEL 03*3954*4164
FAX 03*5982*1991

採集・観察ツアー参加希望の方、特に宿泊での開催は宿の手配がありますのでなるべく早めにお願いいたします。
特に家族での部屋をご希望の方はお早めに!

2013年2月23日 (土)

ギフチョウ採集ツアー!

先日21日2月の懇親会&オ―クションを開催し、22名が参加してくれた。
当日は採集マップなどの景品付きギフチョウ初見予想を参加者にしてもらい、1番早い日を予想した人は佐々部さんと遠山さんの3月15日。
1番遅い人は和田さんの3月26日。
小学5年生の八巻光君が最年少の予想であるが、さすがに大人の夜の集まりには参加できず、お父さんに託しての予想日は3月17日であった。ことあるごとに今年みたいな寒い冬は発生が早いと言ってきた私の話が浸透しているのか全体的に早めの予想である。
あとは3月に入っての寒波がこなければ間違いなく3月には初見の報告が出るだろう。

蝶屋主催ギフチョウ採集ツアーの開催予定は下記の通り!
4月6日〜7日
長野県下伊那地方
参加費 4万円

4月13日〜14日 新潟県柏崎周辺か長野県下伊那地方
参加費 新潟県の場合は3万円長野県の場合は4万円

4月20日〜21日 新潟県 参加費3万円

4月27日〜29日 福島県西会津町
参加費4万円

5月3日〜6日
長野県秋山郷&木島平村 参加費5万円

5月11日〜12日 長野県木島平村&福島県金山町         参加費4万円

5月18日〜19日 福島県金山町&只見町 参加費4万円

    
採集地は発生状況により変更されることがあります。

参加費には交通費、宿泊費、採集時の飲食費、夜の宴会費、案内費が含まれています。
お子さま連れなど家族での参加は割り引き料金になりますのでご相談ください。
申し込みは宿の手配がありますのでお早めに!

アリと共生する蝶・パ―トⅠ キマダラルリツバメ

アリと共生する蝶・パ―トⅠ           キマダラルリツバメ


アリと共生する蝶・パ―トⅠ           キマダラルリツバメ

アリと共生する蝶・パ―トⅠ           キマダラルリツバメ
シジミチョウ科には他の科にはみられない生態をもつ種類がいる。
アリ類への蜜の供与と、これに関連したアリ類との共同生活のサイクルが定着している。
植物食から動物食への転換をはたした一部の種類が生存する特異な種類さへもある。
動物食のグループにはいくつかの転換段階の種もあり、ムモンアカシジミのような植物、動物両食派、ゴイシシジミのような自力でアブラムシ食派。
クロシジミなどのようなアリからの餌もらい派、ゴマシジミのようなアリの幼虫食派などがある。
その他にもアリと共生まではいかないが、多分に関わりのあるアサマシジミやオオルリシジミなどもみられる。
アリと共生している種類ではキマダラルリツバメ、ムモンアカシジミ、オオゴマシジミ、クロシジミ、ゴマシジミの5種類である。

6月上旬から7月上旬にみられるキマダラルリツバメは自然林にはほとんどみられず、クワや桐の休耕地、道路脇や学校、社寺周辺、城跡、発電所周辺などのサクラ並木、アカマツ林などをホストとして生息する。
上記の植物の、主に枯れ枝がみられるような古木の樹皮下にすみ、同じ環境にすむハリブトシリアゲアリから口移しで動物質の餌をもらい成長する。
3齢幼虫で越冬し、山梨県、神奈川県などでは6月中旬、長野県や福島県などでは6月下旬から発生がはじまる。     日本産は地域変異が認められることから一時期幾つかの亜種に分類されていたが、生息地が離散的で消滅してしまった産地も少なくなく、最近はひとつの亜種[ takanonis]とする場合が一般的である。
♂は晴天の場合夕方近くから活動し、曇りや小雨模様の天候の場合は活動場所や活動時間が極端に異なる。
私が現在把握している生息地は、山梨県都留市に10産地、大月市2産地、相模原市は最近発見した津久井町を含め11産地が。
長野県には4産地、福島県には会津坂下町2、会津美里町2、西会津町4、喜多方市2、柳津町10、 三島町11、金山町7産地があり、新潟県はまだ調査中であるが、阿賀町に3産地を確認している。

午前中から叩きだし採集を試みる人は多いが、何れも長竿を一杯に伸ばし、少しでも高い枝先まで叩こうとしている人を多く見受けるが、キマダラルリツバメの場合、叩き出された♂はほとんど平行移動か高所への移動のため、叩き出してもネットインの確率が悪く、常に長竿の1m前後下方を叩くのが成果をあげる。
また、古木で枯れ枝があるようなホストは発生木になっているケ―スが多く、普通に枝先を叩いたあと、太めな枝を強めに叩くと♀が舞落ちるように下方の草地に飛びたしてくる。
また、♀を飛び出させる方法は、根元近くをを蹴飛ばすのも効果的で、結構太い木でも振動が伝わり飛び出してくるが、利用価値のない古木とは言え、持ち主はいることから、周辺に農作業などをしている方がいる場合はやめたほうがいい。
♂が夕方活発に活動するが長野県や山梨県の場合樹冠が多く、長竿でも届かないケ―スが多く、採集に行かれるなら目線より下方を活動場所に選ぶ福島県がお勧めである。

ゼフィルス&キマダラルリツバメ採集ツアー
6月29日〜30日、7月6日〜7日     どちらも参加費は交通費、宿泊費、飲食費、ガイド代込み!30000円!

2013年2月13日 (水)

ジャコウアゲハ!

ジャコウアゲハ!


ジャコウアゲハ!


ジャコウアゲハ!
三連休に宮古島にジャコウアゲハ採集に行く予定であったが、沖縄地方はあいにくの天気予報で断念。
宮古島のジャコウアゲハは宮古島亜種であり、1月末から2月初旬が最盛期であるが、今年は沖縄の桜祭りが通常1月19日から始まるが、今年の開花は1週間遅れということでこの三連休がジャコウアゲハはピッタリと読んでいたのに残念!
ジャコウアゲハは地域変異がみられる種であり、八重山諸島などでも各島によりかなりの変異がみられるが、宮古島亜種は翅縁の黒い部分が極端に減少し、♀はほとんど褐色一色に見えるほどの個体であり、本州の八ヶ岳亜種と類似した個体群である。
この時期にはジャコウアゲハ以外にもベニモンアゲハ、シロオビアゲハ、アオスジアゲハなど離島タイブの小型化した、また、他のシ―ズンとは多少班紋が異なる低温タイブが発生している。
宮古島の植物園にはクチナシが集中的に植えられている場所があり、此処ではイワカワシジミが狙えるが、今は未発生の時期でサナギ探しとなるが、この時期はクチナシの実は秋に熟し、落下してしまうことから冬を越す低温期型の幼虫は蛹化するときには実から出て、枝の付け根や窪地でサナギになることから、サナギ探しは非常に困難であるが、また、探しだした時の喜びは格別である。

今週末17日、日曜日は大宮ソニックシティで昆虫販売会・インセクトファ―がある。
私も出品するので時間がある人はぜひ。見学だげでも楽しめると!